参院選が7月に迫るのを前に、脱原発を実現する候補者個人を支援する政治団体「緑茶会」(脱原発政治連盟)が発足した。

 緑茶会という略称は米国の保守派政治運動「ティーパーティー(茶会)」をもじったもの。同団体では原発の再稼働、核燃料の再処理、および原発の海外輸出の3点に反対する候補者を「脱原発政治勢力」として選出し、「脱原発有権者名簿」、および必要に応じて政治資金を提供して支援する。

 4月24日に開かれた設立集会では、第一次推薦候補として民主党、生活の党、共産党、社民党、みどりの風、みんなの党、緑の党、新党今はひとりから合計40人を選出。参議院で脱原発政治勢力が過半数を獲得するには61議席の獲得が必要として、緑茶会では今後さらに推薦候補を上乗せする予定だ。

 設立集会の冒頭、竹村英明代表は「昨年末の衆院選では自民党が圧勝したが、決して有権者が自民党を選んだわけではなく、むしろ前回の衆院選よりも票を減らしている。脱原発勢力が自ら散り散りになり、そのことに嫌気がさした有権者が棄権した結果だ」と指摘。脱原発政治勢力が今度の参院選で勝利するには、候補者の絞り込みや一本化が不可避との考えを示した。

 参院選に向けた野党連携としては「みどり連合」構想も浮上しているが、例えば統一名簿を作る「オリーブの木」方式では比例区の名簿順位の調整が困難との見方もあり、実現には至っていない。

 一方、緑茶会は推薦候補に離党を求めないため、野党連携の成立を待たなくても市民が脱原発政治勢力を直接支援できる利点がある。

 「衆院選での惨敗を繰り返すな」という脱原発派市民の強い危機感が、所属する政党や団体を問わずに候補者を直接支援できる仕組みづくりを促した形だ。

 (ジャーナリスト・斉藤円華)

 

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