昨年4月10日の「高円寺・原発やめろデモ」以降、全国各地でさかんに行われている脱原発デモ。これまで何度もデモを歩いてきた筆者だが、考えてみれば自分がデモを主催したことは一度もない。
 そこでジモトの東京都小金井市、それも自宅の近所で「街頭デモ」を実行してみた。

 個人でデモを主催するというアイデアは、過去に「素人の乱」が行った「3人デモ」にヒントを得ているが、ではなぜ実行したかといえば、それは何度か脱原発デモに足を運ぶ中で、ただ参加しているだけの現状に違和感を感じてしまったからだ。

 サウンドカーを繰り出して路上で騒ぎまくるデモに参加するのは楽しい。しかし、誰かが広げた風呂敷の上でただ楽しんでいるだけだとしたら、それは電気を電力会社に依存するのと同じで「おまかせ乗っかり」に過ぎないのではないか? 

 デモは警察署に事前に届ければ誰でもできる。最近はデモに参加する意義や開催のためのノウハウをまとめたガイドブック『デモいこ!』(河出書房新社刊、税込735円)も出ていて便利だ。筆者が地元の警察署に届け出た時は、応接室が使用中だったので何と取調室で手続きした。これもちょっとした社会勉強だと思えば面白い。

全国で「ジモトデモ」増殖中

 そして「杉並脱原発・有象無象デモ」と同じ日の2月19日午前、近所の公園をスタートして住宅街を抜け、商店街にゴールする「サヨナラゲンパツ!エネルギーはジモトから・ウォーク」を行った。距離にして約1㎞、30分足らずの小さなウォークだ。

 最初は何人集まるかと不安だったが、ジモトのつながりなどから10人ほどが来てくれた。ジモトで原発はいらないと思っているのは自分だけじゃない、と実感できるのは本当に心強いものだ。

 こうした小規模な「ジモトデモ」は今や全国に増殖し、毎週末には必ずどこかで行われている状況だ。こうした事態はかつてなかったのではないか。ポスト3・11は世の中にとって、そして私自身にとっても「脱・他人任せ」へのトランジション(移行期)となっているようだ。

 (ジャーナリスト・斉藤円華)

 

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