「できるぞ!エネルギーシフト」飯田哲也さん講演&ワールド・カフェ
7月22日午後7時より都内下北沢らぷらすで、「ワールドカフェとトーク『できるぞ! エネルギーシフト!!飯田さんと話そう』」が開催された。
会場を埋め尽くした100名を超える参加者は、前半のワールドカフェでは脱原発、自然エネルギーへの転換を展望して熱く議論し、後半はNPO法人環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんの講演に聞き入った。
最初にスウェーデンで進む自然エネルギーへの転換などを描いた映画『ミツバチの羽音と地球の回転』の予告編が上映され、いよいよ16のテーブルに分かれてのワールドカフェが始まる。
「エネルギーと自給自足」「エネルギーとローカリゼーション」「エネルギーとメディア」「エネルギーと環境・生物多様性」などをテーマに、各テーブルで会話が弾んだ。
1回目のセッションを終え、参加者はテーブルを移動して2回目のセッションへ。
互いに初めて出会った人たちがほとんどだが、会話はさらに盛り上がり、会場が熱気に包まれていくなかで終了。
休憩をはさんで後半は飯田さんの講演。
飯田さんは、世界各地で急速に自然エネルギーへのシフトが起きていることを紹介。
「自然エネルギーは不安定だ」として原発をエネルギー政策の基軸にしているのは日本ぐらいだと指摘した。
「スウェーデン政府は原発を風力同様の不安定電源と認定したそうです。なぜなら、事故などによりいつ止まってもおかしくないからです。一方で欧州では『2050年までに欧州の電力を100%自然エネルギーに転換できる』とする報告書が最近立て続けに5つ発表されました」
「サハラ砂漠10キロ四方の太陽熱発電でヨーロッパ全域の電力需要をまかなう50兆円近いプロジェクトも動き始めています。そもそも現在の文明が必要としているエネルギーの1万倍のエネルギーが太陽から放たれていますから」
「実は東京電力が東京大学と共同で、銚子沖の洋上風力発電のポテンシャルを調査したら、東電管内の電気を全部賄える結果が出た。焦った東電はあわててデータを変更したんですが、それでも15%ぐらいは賄えます」
次々と語られるエネルギーシフトの可能性に、参加者は目を輝かせる。
同時にそれを阻んでいる日本社会の歪みをどう変えていくのかについて質疑応答が行われた。
飯田さんは、「日本のエネルギーシフトのカギは、小規模分散型革命です。お金、情報、エネルギーを巡る様々な変化が、たとえ一つ一つは小さくても同時多発的に行われ、それがある程度まで高まった時に状況が突破されると思います」と締めくくった。
ビジョンを提示した飯田さんの講演に加え、終了後のアンケートには「お互いに話し合うセッションは、講演だけよりも参加者の主体が明確になる時間で大切」との意見も寄せられた充実したイベントだった。
(編集部・渡瀬義孝)

