東京の奥山で森林作業と薪割り体験
かわうそ倶楽部は6月20日、東京・檜原村の倉掛いろり小屋グループが所有する奥山で、山仕事体験ツアーを行なった。
目的は、去年と一昨年に植樹したコナラやツタヤカエデなどの苗木を守るための下草刈り。
もう一つは、古民家を再生する倉掛いろり小屋グループの手伝い、そして薪割り作業である。
作業場所は、標高700~800mの畑の跡地。
南側斜面なので日当たりは良く、周囲の薄暗い杉や桧の針葉樹の人工森とは対照的だ。
この斜面は梅雨時に、雑草が一斉に伸びる。
かわうそ倶楽部の会員や東京農大の学生たちが鎌を片手に草を刈りはじめる。
山の中とはいえ湿度が高く、10分もすれば汗が吹き出す。
1時間あまりの作業で、鬱蒼とした雑草が綺麗に刈られた。
2年経った苗木は、思った以上に成長している。
苗の成長ぶりに、今までの苦労が報われるような気持ちになった。
お昼ご飯は、栄養士の山口さんが薪で炊いたご飯とカレー。釜で炊いたご飯にはお焦げがついて、とてもこおばしい。カレーやご飯のおかわりをする人たちが続出。
緑に囲まれた野外での食事に会話もはずむ。瞬く間にカレーはなくなった。
午後は薪割り。いろり小屋の燃料は薪が中心。間伐した杉や桧を利用する。
かわうそ倶楽部の会員が、まず手本を見せる。直径30cm~40cmほどに玉切りされた丸太に斧を振りかざす。やや固めなので、2~3度斧を入れてようやく割れる。
恐る恐る学生たちも順番にチャレンジ。最初はぎごちない腰つきや手つきだったが、少しづつ慣れてくる。
「街の中では経験できないこと。楽しかった。今度は、古民家に泊まりがけで来たい」と好評だ。
東京とはいえ、檜原村は限界集落のように家が数件しかない。
ここでは火を焚いて調理するのは当たり前。
そもそも40~50年前の日本の農山村では日常の風景だった。
倉掛いろり小屋の堀内さんは「薪割りは子どもの頃に手伝ったものだよ」と語る。
山を守るためには、私たち一人一人が山の技を学ぶことが大切だ。
都市住民が、ボランティアで少しでも山仕事を身につけ、森との関係を変えれば、その先に日本の森林の未来が展望できるはずだ。
(松浦雅明:水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部)
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