持続可能なふるさとを守るのが本来の保守主義

プロフィール▼いけだ・かよこ
1948年 東京生まれ。ドイツ文学翻訳・口承文芸研究家。世界平和アピール七人委員会メンバー。ベストセラーとなった『世界がもし100人の村だったら』の編著者。その印税で「100人村基金」を立ち上げ、NGOや日本国内の難民申請者の支援を行う。『夜と霧』『ソフィーの世界』『グリム童話集』など数多くの翻訳を手がける。共著に『黙っていられない』『やさしいことばで日本国憲法』『日本がもし100人の村だったら』など。

沖縄の米軍基地問題を巡って、マスメディアの論調とは異なる様々な意見がインターネット上では議論されている。チェーン・メールで世界中に広まった『世界がもし100人の村だったら』を日本に紹介した口承文芸研究者の池田香代子さんに話を聞いた。 (聞き手・温井立央)

<命を大切にする政治を>

◆核安保サミット直前に鳩山首相に会われました

 私は核廃絶を掲げ55年間活動している「世界平和アピール7人委員会」の一人です。
 5月7日、そのメンバーとメディア・アーティストの橋本公さんの5人で首相官邸に行き、鳩山さんと懇談しました。

 橋本さんの動画作品「核廃絶3部作」を進呈しましたが、その1作は現在、CTBTO(包括的核実験禁止条約の準備事務局)サイトのトップページに掲載されています。

 私たちは核不拡散条約(NPT)と同時に、核兵器禁止条約(NWC)も並行して推進するよう提言しました。
 NWCは、核兵器の開発、実験、製造、配備、使用をすべて禁止し、現在保有している核兵器も解体して使えなくする条約です。

 NWCは、NPTに加盟していないインド、パキスタンや、イラン、北朝鮮も当初から賛成しています。
 NPTよりもカバーする範囲が広く優れた条約なのです。
 しかし15年間国連で提案され続けているにも拘わらずいまだ採択されていません。
 日本も「アメリカが反対しているから」と棄権してきました。政権交代後の昨年12月にも。
 それで、この条約に賛成票を投じることを求めました。

 意見交換の後、『日本がもし100人の村だったら』を鳩山さんに渡しました。
 この本は池上彰さんが著者で私はサブとして関わり、あとがきとして2人の対談を掲載しています。
 ちょうど政権交代直後の熱気のような中でしゃべっており、新政権へ向けた期待のメッセージにもなっています。

 それで本の扉に「鳩山由紀夫さま。支持します、あなたの初心」と書き、その側に「命どぅ宝」と書きました。
 その日は1週間の予定で首相官邸前に沖縄の人たちが座り込みをしており、それを鳩山さんが知らないわけがない。
 それに、国会の施政方針演説で「命を大切にしたい」とおっしゃった方ですから、沖縄の「命どぅ宝」の意味を分かってくれるはずだと思ったのです。

    (続きは本誌1304号でご覧ください)

4月25日、沖縄読谷村で開催された県民大会(写真:池田紘子)

 

One Response to 沖縄のマグマが揺り動かす戦後日本の歪み 口承文芸研究家・池田香代子さんインタビュー

  1. [...] This post was mentioned on Twitter by Actio編集部, 清里の風. 清里の風 said: – エコ&ピース月刊誌Actio: 持続可能なふるさとを守るのが本来の保守主義. プロフィール▼いけだ・かよこ 1948年 東京生 [...]