「こつなぎー山を巡る百年物語」は1960年(昭和35年)に撮影開始、50年後の2009年(平成21年)に完成。明治大正にまで遡る資料映像も駆使した、日本の山と人を巡る深遠なドキュメントである。
大正時代に始まる、岩手県二戸郡一戸町小繋地域の、入会権裁判の記録と、現在の暮らしを柱に展開する本作は、地域で生きていくための権利を求める闘いを通して、東北農民の暮らしをつぶさにとらえ、大正から平成に至る日本の軌跡をあぶりだす。そして往復書簡のように過去と現在を行き来して、これからの農業の姿や社会のあり方を示唆し、人と自然の共存や、生活するということへの根源的問いかけを投げかける。
 本作は2009年に山形国際ドキュメンタリー映画祭で、特別招待作品として1回上映されただけにも関わらず、キネマ旬報ベストテン文化記録映画部門で第二位に選出され、10点満点を付けた評者の最も多い作品となり、その質の高さを証明した。

[日時]2010年5月22日~6月4日 時間13:00/15:50
[場所]ポレポレ東中野(東京都中野区東中野4-4-1ポレポレ坐ビル地下) http://www.mmjp.or.jp/pole2/
[料金]当日:一般1800円/大・専1500円/中・高・シニア1000円
    前売:1500円(Pコード:461-806)

イベント情報 
★初日舞台挨拶
5月22日(土) 13:00の回、15:50の回 各回上映前
ゲスト:菊地文代プロデューサー、中村一夫監督 

★トークイベント
5月30日(日) 13:00の回 上映後
ゲスト:甲斐良治氏(農文協「季刊地域」編集長)×菊地文代プロデューサー