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<漂流する再処理工場>

 青森県六ヶ所村の再処理工場はいま、竣工・本格稼働を目前にしながら漂流しています。

 2006年春に始まったアクティブ試験の最終段階、高レベル放射性廃棄物のガラス固化体製造試験は、トラブルに次ぐトラブルで去年1年かけても上手くいかない。
 おまけに昨年12月、試行錯誤しているうちに肝心のガラス溶融炉を壊してしまい試験は中断。炉の損傷状態の確認と修復を余儀なくされます。

 ところが、その作業開始直後の本年1月には、点検・作業のため分断していた配管から大量の高レベル廃液が漏えい。
 高濃度の硝酸(強腐食性)を含む廃液が飛び散り蒸発・拡散したため、クレーンやパワーマニピュレーターなどの周辺機器が次々と動作不能に陥っています。

 トラブルを解決しようとしたら新たに別のトラブルを起こしてしまい、それに対応していたらまたまた新たなトラブル・・・。
 これを繰り返すドロ沼状態で、今や本格稼働時期の目標設定さえ困難な状況なのです。

<流れをさらに変えるために>

 この1~2年、再処理工場に反対する運動は、「あと1~2ヶ月後には本格稼働してしまうかも」とのせっぱ詰まった状態の中で、緊急行動などを中心に取り組まれてきました。

 今は一時的にそうした緊張からは脱し、どのくらいかはわかりませんが、今までよりは時間的余裕ができました。

 この機会を利用して、六ヶ所・再処理工場のことをもっと多くの人に知ってもらい、運動の輪を拡げ、色々な策を練ることが必要です。
 そのきっかけとなる企画を目指して、10月4日に「Bee's Cafe」を開催します。

 「六ヶ所から見つめる未来」をメインテーマに、ワールドカフェ形式で自由に討論します。
 ゲストを含めた参加者同士が想いや疑問やアイディアを語り、互いに聞きあうことによって、新しい有機的な繋がり、対話的で創造的な知を生みだすコンセプトです。

<「ワールドカフェ」とは?>

 ワールドカフェは、講演会のように話し手と聞き手が固定化されてしまうものではありません。
 参加者が少人数毎に分かれてテーブルを囲み、カフェのようなくつろいだ雰囲気でダイナミックで協動的な話し合いをつくろうとする試みで、『Actio』に中村征樹さんが連載・紹介中の「サイエンスカフェ」もその一種です。

 六ヶ所・再処理工場問題への関心は、ここ数年反原発運動の枠を大きく超えて広がっています。農業や漁業、食の安全、都市と僻地の格差や分断、ひいては文明のあり方をめぐってなど、様々な角度からアプローチされるようになりました。それほどこの問題の根は深く広いものだともいえます。

 持続可能な社会を目指して様々な分野で日夜取り組んでいる人、そして六ヶ所のことに興味はあるけれどまだよく知らない人。立場や知識や経験がちょっとずつ違う人々が一同に会して、「拡がり」を「大きな時代の変化」へステップアップしていけたらと思っています。

文=久保田誠
1968年生まれ 埼玉県在住。バイオディーゼル発電などに取り組む「サークル・IMAGINE」代表。昨年の「11・30 STOP!再処理LOVE六ヶ所 秋の大収穫祭」実行委を経て、現在「Bee's Cafe Project」に参加

(2009年10月号掲載)

 

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