地方政治に若者が進出する時代だね イイ感じのおしゃれな政治家をどんどんつくり出そう マエキタミヤコさん
NGOの仕事に協力して以降マエキタミヤコさんは市民運動の可能性に開眼、広告業界の手法を大胆に環境運動に取り入れ、2002年にはエコシフトを促す「サステナ」を設立。ユニークでクリエイティブな活動をおこなう。総選挙を間近にひかえ、日本の「政治」に提言したいことは?
<政治をフツーなことにしたい>
◆最近政治に関する発言が目立ちます
私自身が政治家になろうと考えているわけじゃないんです。一般の人と政治との距離を縮めたいとの想いからです。現状は政治をする人とそうじゃない人とのギャップが大きすぎる。政治を日常の普通のことにしないと、社会が安定しないと思うんです。
政治の敷居を下げるというか、政治は特殊なものではなく、水や空気のようにもっと一般的なもの、もっと身近なものだと分かってほしい。そもそも本来政治は公益的で一般的なもののはずです。しかし今は政治家になる人は特殊な人だと思われる。そこから様々な弊害が出ているような気がします。
「みんなこうした方がいいんじゃない。どう思う?」って問いかけて、たくさんの人から「そうだね。そうだね」と後押しされるのが政治家のはずです。そんな自然発生的な、ナチュラルな政治家が増えたらいいですね。
今はそれが逆になり、どこかに利益誘導して補助金を落とすために誰かが立候補する。これでは良からぬ意味での政治家ばかりになっちゃう。しかもそんなタイプの政治家のほうが有名だから、「政治家ってそんなもんだよ」みたいな諦めムードが支配する。
この悪循環をどこかで断ち切らなくてはと思ったんです。そしたら自然に政治について語る機会が多くなりました。
◆環境から政治に向かったきっかけは
最初環境問題を言い始めたころも、政治に関心がないわけじゃなかったんです。でもあまり気が向かなかった。でもある時、「そーか、引いてちゃだめなんだ」って思ったんです。
環境も政治も要は同じなんです。社会が持続していくためには環境への取り組みは避けられません。だから「自然とのつながりを断ち切ることのない生活をみんなの手で選択しようよ」って呼びかけてきた。でもそれを実現するためにはみんなで合意形成をする必要がある。それって政治にそのままつながってます。
でも実際にやってみようとなるとなかなかうまくいかない。「おやおや、どうしたのかな」って考えてみると、どうもみんなのなかに「政治家」に関する変な思い込みがある。だから政治とか政治家にまとわり付いている既成概念や偏見などをビリビリとはがしていく作業が必要だと感じました。
「どうせ何も変わらないよ」と思って諦めていた人に働きかけることで、「なんだ諦めなくていいんだ」って気づいてほしいわけです。
★続きは『Actio』1294号(2009年8月1日発行)で!
マエキタミヤコ
1994年よりNGOの広告に取り組む。エコ・ライフスタイル・メディア「エココロ」編集主幹。テレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」番組内「エココロテレビ」企画監修。「ぬりえピースプラカード」新聞広告など国内外広告賞多数受賞。「100万人のキャンドルナイト」よびかけ人代表幹事、「ほっとけない世界のまずしさ」2005キャンペーン実行委員。最近は「フードマイレージキャンペーン」「みんなで発電」「リスペクト・スリーアール」「いきものみっけ」「大地を守る会」のブランディング、戦争を具体的に予防する「HIKESHIプロジェクト」、地方議会を活性化する「みどりの1000人リッコーホ」も手がける。主著『エコシフト』講談社現代新書。東京外国語大学平和構築Peace&Conflict Studies助教。立教大学・上智大学非常勤講師。東北芸術工科大学・京都造形大学客員教授。
