5月2日の土曜日、東京都稲城市に広がる里山「南山」において「南山ぽんぽこウォーキング」が開催された。主催は南山の自然を守る市民グループ「チームぽんぽこ」で、120名が参加した。

 南山は新宿から電車で30分、多摩丘陵の一角に位置する広さ87ヘクタールの広大な里山。谷地が保たれ、オオタカやタマノカンアオイなどをはじめとする希少種が生息するなど、豊かな自然が保たれている。都心に近い場所でこれだけのまとまった里山が残っているのは珍しく、スタジオジブリ・高畑勲監督のアニメ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台ともなった場所だ。

 その南山で現在、総工費400億円、内100億円を税金から投入する大規模宅地開発計画が進行している。開発によって8万本の木が伐採され、緑地は現在と比較して14~18%にまで減少する。

 午後1時に京王線稲城駅前に集合した参加者は、20分ほど歩いて南山へ移動。地権者の山林に設けられた会場でゲストによるトーク、ミュージシャンの風義(かぜよし)氏によるミニライブなどを楽しんだ。

 ゲストの一人である環境活動家のポール・コールマン氏は1 9 8 8 年以来、39カ国、4万7千キロを歩き、世界中の人々と共に数百万本の木を植えた人物で、UNEP(国連環境計画)からアースウォーカーの称号を与えられている。

 ポール氏は「都市に生きる私たちにとって、森があることでふーっと一息つける」と森が持つ癒しの力について語る。

 植樹の後、「クリエイティブな方法で森を守ろう。シンプルで簡単なことがとても大きな力を持つ。ここに来る前に訪れた沖縄の泡瀬干潟で、みんなでアースジャンプをしたら6日後に開発がストップした」というポール氏の提案で、南山でもアースジャンプをすることに。掛け声と共に参加者がジャンプすると、会場が笑い声に包まれた。

 このあと参加者は南山をウォーキングし、既に着工した土地の視察も交えながら、新緑の南山の自然を楽しんだ。

植樹するポール・コールマンさん

 

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