5月17日、茨城県東海村で映画『六ヶ所村ラプソディー』の上映とトークイベントが開催された。

 映画は、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料再処理工場の問題を追ったドキュメンタリー。JCO臨界事故が起きた東海村で上映するのは初めてのこと。

 小雨が時折降るあいにくの天気のなか、会場となった東海文化センターには200名を超える人が訪れた。

 上映に先立ち監督の鎌仲ひとみさんからのメッセージが紹介された。

 「今、六ヶ所村では再処理に反対する人たちが懸念していたことが現実として起こりつつあります。私たちにできることは沢山あります。1人1人がほんの少しの勇気を出し、エネルギーシフトを実現できたらと映画に願いを込めました」

 上映後、原子力資料情報室の澤井正子さんが講演。

 「六ヶ所の再処理施設はガラス固化処理が上手くいかず運転できない状態。そもそもガラス固化は東海村の旧動燃の技術。東海村でも上手くいかなかった技術が、六ヶ所で上手くいくはずがない」

 東海村村会議員の相沢一正さんは、上映会直前に東京高裁で判決が下ったJCO臨界事故の健康被害裁判について報告。

 「JCOの不法な行為で大勢が被曝した。被害・加害の構図は、はっきりしている。裁判は本当のことを追及していない。非常に悔しい」

 茨城大学人文学部教授の河野直践さんは「原発は農村・漁村に造られてきた。地域経済は混乱し、観光客は減る。農作物の価格は低迷し、影響は長期に渡る。統計的にも原発を誘致した地域の農業は顕著に落ち込んでいる。21世紀は命の世紀、原発のもたらした結果を振り返る必要がある」と訴えた。

東海村初の『六ヶ所村ラプソディー』上映会

 

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