神奈川県警捜査官の証人尋問へ 「河内誠・国家賠償請求訴訟」第7回公判
河内国賠訴訟を支える会 鈴木 郁
3月11日、11時30分から横浜地裁601号法廷において「河内誠・国家賠償請求訴訟」第7回公判が行われた。本訴訟は、河内誠さんが2007年1月に不当逮捕・拘留されたことに対し、国(検察庁)と神奈川県(神奈川県警)を相手に提訴したもの。国・神奈川県は河内さんが友人2人とアパートをルームシェアをしていたことを「賃貸住宅を居住アジトとして使用しており、詐欺罪にあたる」とした事件での賠償請求だ。
これまでの公判では、河内さんらの契約が詐欺にあたるのかどうかをめぐり、被告である国と神奈川県に、逮捕の根拠となった被害届など証拠書類の提出を求めていた。しかし被告は裁判所からの再三の提出命令を無視し、証拠を一切提出してこなかった。詐欺罪は被害届があってはじめて成立するものだが、肝心の証拠が全く明らかにされてこなかったのだ。
前回の公判で被告は、逮捕を指揮した捜査官の証人尋問で証拠書類に替えたいと申し出てきた。公判に先立ち、証人予定となっている神奈川県警公安第三課(当時)の佐藤道男警察官の陳述書が提出された。
しかし陳述書の内容は、これまで警察が作り上げてきたストーリーをなぞっているだけ。
昨年12月に判決が下された別の国賠訴訟(他の団体のメンバーが免状不実記載で逮捕された事件)でも佐藤警察官は証人として出廷。その裁判を傍聴した人によると、都合の悪いことに対しては一切答えない態度をとり続けたという。ちなみにその訴訟では被告の神奈川県と国が敗訴している。
次回の第8回公判で、この佐藤警察官と河内さん本人の2人が、原告・被告双方の弁護士からの尋問に応じる。今回の公判では、次回の尋問の時間配分を決定。佐藤証人に対しては県の弁護士が30分の「主尋問」をした後、河内さん側が60分の「反対尋問」。その後、河内さんが40分の主尋問の後、国と県あわせて70分の反対尋問に応じる。計3時間30分の長時間法廷になる予定だ。
次回は本訴訟の大きな山場だ。ぜひ多くの方の傍聴をお願いしたい。日時は5月27日(水)13時30分、場所は横浜地裁601号法廷。傍聴は抽選になるので、13時には地裁前に集まっていただき、たくさんの方の支援で不当な警察権力の行使をただしていきたい。
