針広混交林を目指す山林づくり

 東京・八王子のDAIGOエコロジー村で2月1日と8日、杉・桧の間伐作業が行われた。主催はDAIGOエコロジー村で、去年と同じく東京都の「花粉発生源対策事業」として行われた。

 エコロジー村の敷地は、尾根と尾根に囲まれた土地。炭焼き窯のある所はなだらかな斜面だが、その上は傾斜が30度以上の急斜面。今回の作業は、急斜面の上方部分で行われた。

 両日ともエコロジー村会員とかわうそ倶楽部会員の10数人が集まった。囲炉裏を囲んでエコロジー村村長代行の正司さんから作業説明を受ける。

 1日は、10年位前に間伐された杉や桧の整理。間伐材は放置されたままで、腐食し始めている。これを斜面の横に並べ、伐採の邪魔にならないようにする。まずは間伐材の切断。チェンソーの唸る音が山間に響く。午前と午後にそれぞれ2時間ずつ作業を行った。

 8日は杉や桧の伐採。チェンソーで受け口や切り口を入れるため、まずは足場をしっかり作る。ヘルメットを着用し、2人1組で杉や桧を切り倒す。思う方向に倒れない時は、ロープを駆使して修正。足場が悪いため、木にロープを掛け引っ張るのも一苦労だ。山作業では事故が起きる確率は非常に高く、間伐は特に緊張が強いられる。安全確認は絶対条件だ。

 伐採後は間伐した木の枝払いと切断。斜面の上り下りなど重労働のため、真冬にもかかわらず皆、汗をかいている。

 東京都の「花粉症発生源対策事業」は、花粉症の原因である人工林を伐採し、広葉樹に植え替えていくもの。しかし杉や桧を皆伐するのは問題だ。針葉樹を全て伐採するのではなく、針広混交林を育む方が自然に近い。エコロジー村では、一部に針葉樹を残しながら水源の森を育むようにしてきた。

 これから3月まで伐採と植樹を行い、今年で間伐を終了する。以降は、間伐材の有効利用と植樹した広葉樹の育成が中心になる。かわうそ倶楽部は、今後もボランティアによる森林保全を継続していく予定だ。