「ガザの市民・子供を救おう」講演会 STOP!劣化ウラン弾キャンペーン 岩本洋
イスラエル軍の非道な攻撃
「ガザの市民・子供を救おう」講演・映像上映会が2月11日、東京・神保町のたんぽぽ舎で行われた。最初にガザから帰国したばかりのフリージャーナリスト・志葉玲さんが講演。現地の様子をスライドで映し、「ガザ攻撃は一方的な虐殺行為だった」と報告した。
とくに許されないのは、ジュネーブ条約などを完全に無視し、救急車を狙い撃ちしていること。イスラエル軍は「意図的にやったのではない」と弁明するがウソだ。欧米のジャーナリストはイスラエルで取材する際、現地の自国大使館に使用車両のナンバーや特徴をあらかじめ知らせ攻撃されないようにする。つまりイスラエル軍は目標を完全に把握した上で攻撃しているわけで、救急車を意図的に攻撃しているのは明らかだ。
難民キャンプの上空では、常にイスラエルの無人飛行機が市民を監視している。夜間は赤外線で人が集まっている場所を特定し、積み込んだ爆弾を投下する。ガザ南部の町では親族が集まって避難していた家屋をイスラエル軍が包囲して砲撃し50人近くが虐殺された。このような蛮行が今回の攻撃では多数行われている。その結果、多くの子どもたちがショックで心を閉ざしてしまった。
山崎久隆さんはガザで使用された兵器、特に白リン弾がどのような被害をもたらしたかを報告。白リン弾は第1次大戦後にアメリカが開発し、第2次大戦中には焼夷弾としてつかわれた。日本に対しても当初使用が検討されたが、木造家屋が多いためガソリン式の焼夷弾を使用。代わって石造りの家が多いドイツで使われた。
白リン弾は水をかけると激しく反応し爆発。消火しようとすると被害はさらに拡大する。今回ガザ地区の学校でも使用された。燃焼しつくされた室内の写真が生々しい。
自衛隊の演習でも使われている白リン弾だが、戦車が敵から身を隠す煙幕や照明弾としてだ。イスラエルでは明らかにパレスチナの人々を殺すために使用されている。
劣化ウラン弾の非人道性は現在多くの人の知るところとなり、使用すれば国際的な非難は免れない。そのためか劣化ウラン弾の使用はまだ確認されていない。同じくクラスター爆弾の使用も確認されておらず、代わりにタングステンを針状にしたものを広範囲に降らせる兵器が使われた。まるで新兵器の実験をしているようだ。
アメリカが黙認する中で行われた今回のガザへの攻撃。国際社会はハマス政権を認め、イスラエルの境界封鎖を解除させなければならない。パレスチナへの公平な視点がない限り事態は好転しない。
