Interview(1~3面) 

・イスラエルの占領が続くパレスチナ・ガザ
「天井なき刑務所」で生きる人々に希望を
 イヤド・マンスールさんに聞く

 イスラエル軍は昨年12月27日、パレスチナ・ガザへの軍事侵攻を開始。数千人ものパレスチナ人が死傷し、家屋が破壊された。イスラエル軍とハマスは双方とも一方的に停戦を宣言したが、人道救援物資の搬入は進まず、イスラエルの占領状態は続いている。埼玉県でパレスチナ料理店を営み、軍事侵攻に抗議するデモに参加したイヤド・マンスールさんに話を聞いた。

 

  Reports (4~5面)

・イスラエル軍の非道な攻撃
「ガザの市民・子供を救おう」講演会
 STOP!劣化ウラン弾キャンペーン 岩本洋

 「ガザの市民・子供を救おう」講演・映像上映会が2月11日、東京・神保町のたんぽぽ舎で行われた。

 

・停戦後も続くガザの封鎖
ガザ緊急院内集会

 「ガザ緊急院内集会」が2月18日、参議院議員会館会議室で行われた。ガザ封鎖解除を求める署名を呼びかけているNGO10団体が主催。2万筆を超える署名が集まったことから急遽市民の声を国会議員と外務省に届けるべく行われた。平日の午前中にも関わらず100名を超える人々が駆けつけ、多くの超党派の国会議員と外務省の担当官2人が出席した。

 

・2010年を「国際ジュゴン年」に!
国際生物多様性条約締約国会議に向け署名
 グリーンアクションさいたま・ピースアクションチーム 星野歩

 2月15日、グリーンアクションさいたま・ピースアクションチームは川越市で「ジュゴン保護の推進」を求める署名活動を行った。

 

・針広混交林を目指す山林づくり
水源林の花粉症対策と広葉樹林化
 水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 松浦 雅明

 東京・八王子のDAIGOエコロジー村で2月1日と8日、杉・桧の間伐作業が行われた。主催はDAIGOエコロジー村で、去年と同じく東京都の「花粉発生源対策事業」として行われた。

 

・米国の軍事政策はチェンジできるか
講演会「オバマ新政権と安全保障政策」
 エコアクションかながわ 野本陽吾

 「オバマはブッシュとは違うはずだが、アフガン派兵強化を打ち出し、相変わらずイスラエルを支持している。実際は何が『チェンジ』したのか」。そんな思いで2月20日に都内で開かれた講演会「オバマ新政権と安全保障政策」を聴きに行った。

 

  Activity(6~7面)

・ドリームキャッチャーに込められた祈り
空間造形で自然と人を結ぶ
 三橋玄さん 

 昨年11月18日、東京高尾山のトンネル工事に反対する「和居和居」デッキが行政代執行によって撤去された。代執行に抗しデッキを「白い繭」のように覆ったドリームキャッチャー。これを制作した空間造形作家の三橋玄さんに話を聞いた。

 

 ・ガンと共存しながら続ける〈いのちの旅〉
身体に敏感になれば自然環境も気になる
 「たどころ~る」田所知也さん 

 東京杉並区に住む田所知也さんは、「たどころ~る」の名で活動するミュージシャン。 2007年3月、33歳の若さで肺ガンを告知された。
 告知の半年前から咳と腰痛が続いた。右肺にある悪性腫瘍が気管をふさぎ、腰の骨にも転移していたからだ。さらに脳への転移も確認された。医者は抗がん剤や放射線治療を勧めたが、田所さんは免疫力を高める代替医療の存在を知り、化学療法と平行して自力で学習、治療に取り入れた。「ガンと闘うのではなく、ガンと共存しようと思ったんです」。
 その結果、今ではガンの症状は鎮静、腫瘍マーカーは正常値に下がった。西洋医学一辺倒の治療方法に疑問を感じ、ガンと向き合うこと、ひいては自分の身体と向き合うことを学んだ田所さん。
 それを通じて、自然そのものと向き合うことの大切さも学んだ。高尾山のトンネル工事に反対する和居和居デッキにも赴き、アフリカの民族楽器カリンバを演奏した。昨年11月東京江戸川区の最勝寺で開催されたイベントのタイトルは、「I am 宇宙 ~免疫との共存~」。田所さんの到達した世界観を表現している。

 

   International (8~9面)

・原油価格が一時的に下落してもツケは必ず回ってくる
TomDispatch January 8,『Oil2009:Be Careful What You Wish for』
われわれは石油と心中するつもりなのか?
 マイケル・T・クレア

 TomDispatch(http://www.tomdispatch.com/)1月8日号に掲載されたマイケル・T・クレアの記事を紹介。同氏は大学で世界平和と安全保障を研究しながらNGOヒューマン・ライツ・ワッチとアームズ・コントロール・アソシエーションの理事を兼任。石油依存からの脱却を訴えている。(訳・水澤努)

 

    Review(10面)

・『最強の経済学者 ミルトン・フリードマン』(ラニー・エーベンシュタイン著 大野一訳 日経BP社)
多面的世界における「人間フリードマン」―リバタリアニズムの帰結と21世紀資本主義の未来
 塚本恭章(1974年生、東京大学大学院経済学研究科修了、経済学博士)

  Close Up(11面)

・出会いと別れが訪れる桜の季節はもうすぐ
卒業式や入学式は誰のためにあるの?
 足尾 衛(40代 小学校用務主事)

 私は東京23区の小学校に勤めているが、毎年必ず行われる大きなセレモニーは、言うまでもなく卒業式と入学式だ。
 子どもたちにとっては一生に一度の経験だが、学校にとっては例年行事。そのためかどの学校でも式の内容はほとんど同じで、かなり画一的で形式的だ。これで果たして子どもたちの記憶に残るのかと、常々疑問を抱いてきた。
 開会の挨拶に始まり、起立して「日の丸」と校旗に敬礼。私は一応立つが、意味が分からないから敬礼はしない。来賓と校長が祝辞を述べるが、どれもこれも形だけのお決まりの言葉。
 「国歌斉唱」も、淡々と何の感動もなく行われる。もちろん私は歌詞の意味に価値を感じないから歌わないが、そもそもきちんと歌詞の意味を教えないで「国歌」として歌わせるのはいかがなものかと思う。なぜ国歌を設けて歌う必要があるのかも、子どもたちはほとんど理解していないはずだ。
 しかし、一番大切な内容については触れてはいけないかのようである。意味や価値を教えないで、形だけ歌わせ敬礼させる。卒業式や入学式は、体裁を保つことだけが目的になっているとしか思えない。