Topics(1~2面)

・再処理工場を止めるにはあなたのパッションと行動が全て!
六ヶ所村ラプソディー東日本サミットでホットに議論

 2月7日と8日の両日、岩手県盛岡市で「六ヶ所村ラプソディー東日本サミット」が開催された。「三陸・宮城の海を放射能から守る仙台の会(わかめの会)」が主催し、共催6団体、地元マスコミなど7社が後援。
 1日目午後1時、会場となったいわて共済ビル大ホールは主催者の予想を超える170名近い参加者で満員となる。最初に実行委員長の広瀬剛史さんが挨拶。
 「今回のサミットは、『六ヶ所村ラプソディー』の上映により全国に広がった運動の成果を継承し、再処理工場を止めるためにみんなが共通して動くことができるプラン、政策や手段を共有化して動き出していくことが目的です。ですから通常の講演会やイベントとは異なり、このサミットの特徴はここから始まる具体的な行動こそが重要となります。まさに参加された一人一人が主人公なのです」

 

  Activity(3面) 

・参加者の熱気が湯気のように立ち上った盛岡の2日間
この想いを日頃から共有できる情報交換の広場を作ろう
 エコサイクルツアー(ツーリング洞爺湖2008を今年から名称変更) 渡瀬義孝

 六ヶ所村ラプソディー東日本サミットは、主催者の予想を超える170名が参加して大成功。勿論、参加人数以上に内容が濃かった。
 1日目は午後1時から始まり午後8時までみっちり議論。その後1時間懇親会があり、午後9時から飲み会スタート。私はさらに3次会まで参加し、ホテルに戻ったのは午前2時過ぎ。
 そして2日目も朝9時から正午まで議論し、さらに解散後の昼食会にも50名以上が参加し昼間から宴会のような盛り上がりを見せた。まさに議論を交わし合い、酒を飲んで腹を割り、夜中までしゃべり続けた2日間。参加者の熱気が湯気のように立ち上っていた。

 

・アイデア続出の「みんなでできるキャンペーン」
 サークル・イマジン 久保田誠

 私が参加した第4分科会のテーマは、「みんなでできるキャンペーン」。
 今回のサミットに向けて多数寄せられた市民やマスコミなどに向けてのキャンペーン案を、まとめて議論する分科会。
 冒頭から、PEACE LANDのYAMさん提案「NONUKESサンバ・チーム結成」で大いに盛り上がる。一緒に練習する機会をつくるのは難しくても、YouTubeにお手本をアップすれば各自練習できる。「ストップ!再処理のデモやパレードに限らず、浅草サンバカーニバルなどに出場してアピールできるくらい本格的に!」等々アイデアが続々。

 

  Reports (4~5面) 

・無駄で危険な核燃料再処理の中止を
どうする?再処理 めぐりめぐった放射能がわたしたちの身体(カラダ)に… 

 青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場。相次ぐトラブルで本格稼働はすでに15回も延期された。大量の放射能を環境にばらまく再処理工場は本当に必要なのか。
 さいたま市見沼区で活動を続ける環境団体「エコ見沼」は2月1日、『どうする?再処理 めぐりめぐった放射能がわたしたちの身体(カラダ)に…』を開催。会場となった東大宮コミュニティセンターには大勢が詰めかけた。

 

・行き詰まる国の原子力政策
原発3裁判支援集会

 2月7日、東京都内で「原発3裁判支援集会」が開催された。東京高裁で係争中の「もんじゅ・西村裁判」「JCO健康被害補償裁判」「浜岡原発差し止め裁判」の関係者が合同集会を開くのは始めてのこと。

 

・トトロの森を残したい
淵の森保全活動
 水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 松浦 雅明

 東京都東村山市と埼玉県所沢市にまたがる「淵(ふち)の森」に1月25日、100人を越える人が集まり保全活動が行われた。主催は「淵の森の会」で、かわうそ倶楽部も始めて参加。
 この地は小さな広葉樹の森で会長の宮崎駿さんが映画『となりのトトロ』のアイデアを構想した場所。森の中には護岸をコンクリートで固めていない柳瀬川も流れている。場所はJR武蔵野線・新秋津駅から徒歩10分。

 

・自治体から国に再処理工場の稼働中止を求める
埼玉県越谷市議会に請願書を提出・報告会
 グリーンアクションさいたま・廃棄物問題プロジェクト 蘇我畔太郎

 昨年12月、埼玉県越谷市市議会に対して請願書「『青森県六ヶ所再処理工場』の稼動を一刻も早く止め、閉鎖することを求める意見書提出を求める件」が提出された。
 この請願を取り上げた紹介議員の報告会が1月24日、地元越谷市で行われた。主催したのは地元住民グループ。『六ヶ所村ラプソディー』上映会を行うなど継続的に再処理問題を取りあげてきた団体だ。。

 

  Interview(6~7面)

・泡瀬干潟の生物多様性は日本一
世界自然遺産に匹敵する海の埋め立てを直ちに中止すべき
 水野隆夫さん 

 1月15日、多くの反対を押し切り沖縄・泡瀬干潟のサンゴの海へ土砂投入が始まった。昨年11月那覇地裁は「埋め立て事業に経済的合理性は無い」と事実上の埋め立て中止を命じたが、司法判断は完全に無視された。「泡瀬干潟大好きクラブ」代表の水野隆夫さんに聞いた。

 

  International (8面)

・金融危機で国民の血税に救われたアメリカ企業
タックスヘイブンに逃避し脱税していることが明らかに

 『Washington Post』1月17日号掲載の、同誌スタッフライター、キャロル・D・レオニッグの記事を紹介する。リーマンショックで致命的な被害を被り、税金により救済された企業が、タックスヘイブンで脱税していると暴いている。(訳・見出し 水澤努)

 

   Review(9面)

・映評『地球が静止する日』(スコット・デリクソン監督作品)
If the earth dies,you die. If you die,the earth survives.
地球が滅べば人類も滅びる
しかし人類が滅亡すれば地球は生き残れる
 蘇我畔太郎

 或る日突然、宇宙の彼方から謎の物体が地球に飛来する。マンハッタンのセントラルパークに着陸した物体から、一人の男と一体のロボットが姿を現した。男はクラトゥと名乗り、地球を救いに来たと語るが…
 『地球が静止する日』は、1951年にロバート・ワイズ監督が制作したSF映画『地球の静止する日』のリメイク。主役の宇宙人=クラトゥはキアヌ・リーブスが演じている。どことなく浮世離れした雰囲気がすごくSF的でよかった。彼の宇宙人ぶりはスタートレックのミスター・スポックにも匹敵する。コンピュータ・グラフィックスで描かれた宇宙ロボットのゴートもかなりカッコよい。そういう意味ではSF映画として十分成功していると思う。
 しかしネットの書き込みを散見すると、映画の評判はよろしくない。「陳腐だ」「プロットの構成が十分に練られておらず消化不良気味でわかりにくい」「シナリオの酷さを主演のキアヌ・リーブスのカッコ良さとコンピュータグラフィックスの凄さで誤魔化している」「金にものを言わせたハリウッド大作主義丸だし」「ムシの好かない映画」などなど、かなりの酷評である。
 確かにプロットが破綻してツッコミどころ満載になっているとの批判はあたっている。デリクソン監督は「映画のストーリーは十分今日に通用する」と判断して制作に着手したというが、実際は根幹部分が大きく変わっている。ロバート・ワイズのオリジナル版のテーマは人類に対するメッセージだった。ところが今回のリメイク版にはそれがない。はっきり言って本作の宇宙人は、人類を相手にしていないのだ。

 

  Close Up(10~11面)

・正社員も派遣もまじめに働けばむくわれる社会を
一口に派遣社員といっても色々ある
 戸坂零一(30代 派遣会社社員)

 私は、ある半導体大手企業R社のマイコン設計を請負う会社に派遣されている派遣社員だ。職場はR社の事業所内にある。
 昨年末R社は、年末年始に半導体7工場を平均10日休止し、自動車、情報家電の需要減などに対応して生産を減らすと決定。グループ会社の派遣社員約1000人を今年3月までに削減すると発表した。
 世間で吹き荒れている「派遣切り」をイメージされるかもしれないが、私の場合は少し事情が異なる。今、問題になっているのは「登録型派遣」の場合が多い。これは、派遣労働を希望する労働者があらかじめ派遣元(派遣会社)に登録しておき、派遣先が見つかれば、一定の期間を定めて派遣元と労働契約(雇用契約)を締結するものだ。期間が終われば派遣元との労働契約も終了する。つまり次の派遣先が見つからなければ職を失うことになる。
 私は、派遣元と期間を定めない労働契約で雇用される「常用型派遣」。立場的には派遣会社の正社員なので、派遣先から切られてもすぐに解雇されることはない。会社が直接請負っている仕事もあるので、新たな派遣先が見つからなかった場合はそれを行うことになる。とはいえ会社でプールできる人数は限られている。派遣先が見つからない社員が増え過ぎれば、会社そのものが潰れる。

 

・言いたいことは山ほどある日本の現実だが
「原子力はクリーンなエネルギー」との大嘘は特に許せない
 和泉菊三(20代 会社員)
 

 昨今は、環境問題がテレビ等で取り上げられることが多い。年末年始は多くのテレビ番組を見たが、自然や歴史遺産を取り上げた内容でも、それらが温暖化によって被害を受けているとの話が実に多い。
 ちょっと前は酸性雨やダイオキシン、環境ホルモンの被害が取り上げられていたと思うが、最近は全て温暖化である。それとセットで家電品や自動車の宣伝が流される。急激な景気の悪化により消費者の購買意欲は下がっており、売上げは落ち込んでいるから必死なのは分かるが、やたらと二酸化炭素削減をアピールする。
 車の燃費だけでなく、家電品も二酸化炭素をどれだけ削減したかを強調。住宅も断熱効果の高い素材を使い、二重窓にしてエアコンの利用効率を上げる。挙句の果てには「環境に良い」電気自動車やオール電化住宅まで登場する。一体どうなっているのか?