Topics(1面)

・イスラエルはジェノサイドを止めろ!
世界各地でガザ攻撃に抗議するデモ

 昨年12月27日、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザへの空爆を開始した。その後地上軍を侵攻させ、パレスチナ人犠牲者は日毎に増え続けている。その多くは子どもたちだ。
 封鎖されたガザに閉じ込められ、無差別爆撃とイスラエル軍の侵攻に脅えるパレスチナの人々。全世界でこのジェノサイドの即時中止を求めて、抗議の声が巻き起こっている。

 

  Interview(2~3面) 

・加速する気候変動に立ち向かう産業構造の抜本的転換を
オバマのグリーン・ニューディールに希望を託す
 アンドリュー・デウィットさん

 世界的経済危機の只中で、いよいよオバマ政権が発足する。環境エネルギー革命を目指すオバマのグリーン・ニューディールは成功するのか? 立教大学経済学部教授のアンドリュー・デウィットさんに聞いた。

 

  Opinion(4面)

・パレスチナ人を殺すな!
イスラエルのガザ攻撃を止めよう!
 シビックアクション千葉 森田一成 

 私はここ数年、『ガーダ―パレスチナの詩』や『パラダイス・ナウ』などの映画上映会やパレスチナの地ビール・タイベビールの販売を手伝ってきた。パレスチナの人々に少しでも連帯したいと考えてきたが、この2週間は気が気でない状態が続いている。
 昨年12月19日、イスラエルとハマスとの停戦合意が期限切れを迎えた時、「嫌なことが起きなければいいが」と危惧したが、それが現実となった。しかも、およそ考えられる限りで最悪の事態だ。
 同27日のイスラエルによるガザ空爆で、少なくとも200人が死亡した。1日の犠牲者数としては、インティファーダ(対イスラエル抵抗闘争)開始後おそらく最悪の数字だ。 もしかしたら、イスラエル建国後最悪かも知れない。
 イスラエルのガザ攻撃は地上侵攻を含めて続いており、1月12日現在で1000人近くの犠牲者を出している。

 

  Reports (5面)

・可視化された労働者使い捨て社会
「年越し派遣村」ボランティアに参加して
 野本詩織

 昨年の大みそかから1月5日まで、東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」。労働組合や市民団体でつくる実行委員会が、仕事や住む場所を失った派遣労働者らに、寝場所と食事を用意した。延べ2000人近いボランティアが支援した現場はどうだったのか。参加した野本さんからのレポートを掲載する。

 

  Opinion(6~8面)

・地域や生活から人々のつながりを回復しよう
多様性を尊重する持続可能なネットワークを

 アクティオ・ネットワーク代表 水澤努 

  『反貧困―すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)は昨年、大佛次郎賞を受賞した。非論壇系の書籍としては異例の受賞で話題を呼んだが、貧困問題が社会全体で深刻化していることの表れだ。
 著者のNPO法人自立サポートセンター事務局長湯浅誠さんは、貧困問題の現場で地道に活動を続けてきた。その経験をもとに、『貧困襲来』(山吹書店)で次にように語っている。
 「〈貧困〉とはビンボーとは違う。つまり貧乏とはお金のないことと同じではない…私は貧困というのは“溜め”のない状態のことだと思っている」
 では“溜め”とは何なのか。湯浅さんによれば、この“溜め”には「金銭の“溜め”」「人間関係の“溜め”」「精神的な“溜め”」の3つがある。
 「目に見えないが、人はそれぞれ“溜め”に包まれている。見えなくてもみんなその人なりの“溜め”を持っている。この“溜め”には二つの働きがある。一つは、外からの衝撃を吸収する働き。“溜め”が大きければ大きいほど、大きな衝撃に耐えられる。逆に“溜め”が小さければ、小さな衝撃でも本体に届いて、体を痛めつけられる。もう一つは、栄養源としての働き。“溜め”はエネルギー源でもある。大きな“溜め”があれば、たくさん吸収してパワーアップが可能だ」
 貧困問題の現場から発せられたこのような問題提起は、金銭的な意味では貧困には該当しない人々にとっても重要な意味を持っている。右肩上がりの経済成長の時代が終わり、本当の幸せとは何かがあらためて問われている今だからこそ、「人間関係の“溜め”」や「精神的な“溜め”」をどのように育んでいけるのかが問われている。

 

   International (9面)

・イスラエルによるジェノサイドが続くパレスチナ・ガザ
命がけで現場に留まった外国人活動家たちの叫び

 イスラエル軍によるジェノサイドが続くパレスチナ・ガザでは、イスラエルによる退避勧告を拒否してガザにとどまることを選んだ外国人活動家がいる。INTERNATIONAL SOLIDARITY MOVEMENT(ISM)が発表したプレス・リリースを紹介する。(訳:岡真理さん)

 

  Close Up(10~11面)

・浜岡原発1、2号機廃炉決定
東海地震の震源域に建つ世界一危険な原発の運転停止を
 伊藤実さん

 昨年12月13日、静岡新聞の朝刊第1面で浜岡原発1、2号機の廃炉と6号機の新設がスクープされた。その後、中部電力は正式に市や県に廃炉の決定を報告した。東海地震の震源域に建つ浜岡原発の今後について、地元・御前崎市で反対運動を行っている伊藤実さんに話を聞いた。 

 

・ガラス固化で泥沼にはまりついに炉を破壊する事態に!
六ヶ所・再処理工場の建設計画は完全に破綻している
 サークル・イマジン 久保田誠

 年の瀬も迫る昨年12月11日と24日。六ヶ所で核燃料再処理工場建設を進める日本原燃株式会社(以下「原燃」)は、立て続けにガラス溶融炉(A系統)のトラブルを報告しました。
 しかもその内容はこれまでの事象とはちょっと次元が違う深刻なものです。なんと溶融炉のなかに入れた「撹拌棒がL型に折れ曲がる」(11日、写真参照)、とともに「(炉の構造上重要な)耐火レンガが破損」(24日)したのです。
 トラブルが起きたガラス固化設備では、2007年11月に高レベル廃液を使っての試験運転が始まりました。再処理の過程で出た猛烈な放射性廃液を、ガラス溶液と混ぜて固化する作業です。しかし溶融炉のなかに白金が溜まる問題が発生し、再処理工場の竣工は遅れに遅れてきました。
 この間原燃は様々な対策を講じて試験を繰り返してきましたが、結局白金属問題は全然解決できないばかりか、ついには「炉を壊す」最悪の事態に至ってしまったのです。