竹炭づくりで森林保全 水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 松浦雅明
炭焼き&植樹イベント
11月23日と24日、水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部が森林保全の一環として、炭焼き&植樹イベントを開催した。場所は、東京・八王子市上恩方にあるDAIGOエコロジー村。
紅葉真っ盛りの山々に囲まれた炭焼きの里に午前10時、大学生を中心に20人の参加者が集まった。
かわうそ倶楽部は、雑木林を侵食する中国原産の孟宗竹を切り出し、竹炭焼きを行ってきた。今回はエコロジー村助役の川口武文さんに講師を依頼。竹割りから窯出しまでの、およそ24時間の行程を体験することが目的だ。
最初に、森林インストラクターの萩田實さんによる森林塾。「1985年、世界の人口は50億人。森林面積は40億ヘクタール、1人当たり0・8ヘクタールだった。2000年に人口は60億人になり、森林面積は33億ヘクタール、1人当たり0・5ヘクタールにまで減少。今、世界人口は67億人。1人当たりの森林面積は、ますます減少している」。森林保全の重要性はますます高まっているわけだ。
炭焼き作業では竹割りから始める。竹を縦にし竹割り器で4分割にきれいに割れると楽しいのか、参加者にも人気だ。割った竹の節を鉈で切り落とし、ドラム缶窯の中に重ねる。窯の蓋をしたら粘土で密閉し、土で覆い通気孔のみを残す。
午後は火入れ。通気孔手前で火を焚き、窯内にうちわで熱を送る。煙の温度を15分ごとにチェック。予定通り2時間ほどで煙は80度に達した。80度になると竹は自然着火するので火を止め、自然に温度が上がるのを待つ。煙の温度が400度に達するまで8時間~10時間。交代で煙の温度と色を記録する。
夕食後、囲炉裏を囲み交流会が盛り上がる。夜10時、煙の温度が400度に達した。煙突を塞ぎ通気孔から一酸化炭素が抜けるのを待つ。最後に通気孔も塞いで1日目は終了。
2日目の午前中は、コナラの植樹と下草刈り。春に植樹した学生は、枯れてしまった自分の苗木を見て「今度こそ根付くように」と念入りに植え替え。
昼食後、まだ熱気を帯びているドラム缶窯の蓋を開ける。ガラガラと音を立てて竹炭が出て来る。参加者からは歓声や安堵の声。講師の川口さんが「炭焼き師8級!」と叫ぶと、笑い声があがった。
