STOP再処理工場 LOVE六ヶ所村 放射能を海に大地に捨てないで! 秋の大収穫祭
脱原発で持続可能な未来を!
青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料再処理工場の本格稼働中止を求めて11月30日、東京都内でライブ&トーク、デモが行われ、延べ800人が参加した。
会場となった上野水上音楽堂では、様々なブースが立ち並んだ。青森県の農産物を販売する農家、サーファー、オーガニック料理、ソーラークッキング、山口県上関原発の反対運動を行う祝島の人々の写真展など多彩だ。スタッフや参加者の多くは若者だ。女性や親子の姿も目立つ。
オープニングライブの後は、鎌仲ひとみさん、廣瀬裕子さん、吉本多香美さん、PANTAさん、SUGIZOさんのトーク。映画『六ヶ所村ラプソディー』監督の鎌仲さんは、先日行われた新潟県柏崎市長選挙で原発依存脱却の将来像を訴えた現市長が当選したことに触れ、「これまでの流れが変わってきたと感じる」と語り、同時にドイツなどで実施されている省エネ政策を日本も取り入れるべきと訴える。
女優の吉本さんは、六ヶ所村に木を植え森を育てる「マイ森」づくりを紹介。「再処理に反対するのも大切だが、もっといいものを六ヶ所につくろう。自分が好きになれる生き方をつくろう」。SUGIZOさんは「日本は物があふれているのが当たり前になり、大量消費し、そのゴミが生活を押しつぶす。大人は次の世代にバトンを渡せないでいる」「一人一人の行動に責任と権利がある。そうした意識を持てば世の中はグッと良くなる」と呼びかけた。
続いて京都大学原子炉実験所の小出裕章さんが講演。自身が生まれ育った上野が米軍の爆撃を受け焼け野原だった昔を語り、「長崎原爆の原料はプルトニウム。原子炉からプルトニウムを取り出すのが再処理。つまり再処理は原爆を作る技術であり、経済性・安全性は考慮されていない。膨大な放射能を空や海に流さないと稼働できない代物」と批判。「困難な時代だが希望は失わない。若い人がこれだけ集まったことこそ希望だ」とエールを贈った。
青森から駆けつけたPEACE LANDのYAMさんは「現地で運動を始めた頃は一人だと感じたが、今はサーファーなど若い人にも関心を持つ人が増えた」と発言、日本全国の原発反対運動をつなげる「六ヶ所村ラプソディー東日本サミット」への参加を訴えた。
同じく青森で反核運動を続ける山本若子さんは「1964年の原子炉立地審査指針には立地条件として『低人口地帯』が掲げられ、地方へ押し付けた。原発内の除染などダーティな仕事は下請けの非正社員が行っている」と核燃サイクルの根底にある差別・排除の構造を指摘した。
「未来バンク事業組合」理事長の田中優さんは、原発に代わる電力システムを提起。「電力消費の4分の3を占める事業向け電力の価格は、使えば使うほど安くなる。これが企業の省エネ導入を阻んでいる。使うほど高くなるようにすれば電力消費量の3割が減らせる。各家庭に省エネ器具、バッテリー、太陽光発電を設置すればエネルギーの自給は可能」と、未来の可能性を示唆した。
様々なアーティストによる演奏の後、参加者はパレードに出発。サーフボードに書かれた反核メッセージ、「NO NUKES」のプラカード、ピンク色の風車、天狗みこし、横断幕やのぼりなど、各人が思い思いの表現で再処理反対を訴える。ジャンベや太鼓が鳴り響き、沿道の人々も注目。ビラを受け取り、ボイスに耳を傾ける人もいる。
「原発なくても電気はつくれる。再処理を止め、原発を止めることは可能。何も変えられないという人々に伝えたい。Yes we can!私たちはできるのだと」
デモ終了後もライブやトークが続き、イベントを楽しむ人々は絶えなかった。
集会前の11月25日、日本原燃はガラス固化体の不具合により11月に予定していた本格稼働を来年2月に延期すると発表。今回で15回目の延期となる。トラブル続きの再処理の破綻は誰の目にも明らかとなっている。
