Actio 1282号(2008年12月25日発行)
Topics(1面)
・六ヶ所村ラプソディー東日本サミット~目的は一つ、道をつくろう~
再処理工場を止めるため寒さを吹き飛ばす議論を!
三陸・宮城の海を放射能から守る仙台の会(わかめの会) 野村拓人
日本原燃の兒島伊佐美社長は11月25日、月内に予定していた再処理工場試運転終了の目標時期を2009年2月に延期すると発表しました。高レベル放射性廃棄物=ガラス固化体の製造トラブルが続いているからです。
もし抜本的に製造プラントを変えるとなれば、本格稼働は来年2月どころか、最低でも後4~5年はかかります。今こそ再処理路線を見直すべきだとの議論も現実味を帯びてくるのです。
こうした重要な局面を迎え、三陸・宮城の海を放射能から守る仙台の会(わかめの会)は来年2月、岩手県盛岡市で「六ヶ所村ラプソディー東日本サミット」(http://lmswkm.net/summit/)を開催します。「三陸の海を放射能から守る岩手の会」や「PEACELAND」など、岩手や青森で再処理に反対する団体と共催し、ドキュメンタリー映画『六ヶ所ラプソディー』を配給した「グループ現代」も後援します。六ヶ所に思いを寄せる全国の人々、特に東日本各地で『六ヶ所村ラプソディー』の上映運動に参加した人たちに呼びかけています。
Activity(2~3面)
・自然の中で食と農を問い直す
人の心を温める「土鍋かふぇ楽ちゃん」
一見すると普通のスイーツに見える生チョコケーキやパイ。しかしその材料を聞いて皆驚きの声をあげる。「ご飯も入っているの?」。
販売しているのは滋賀県大津市に住む坂山保之さん。築100年の古民家で、自宅とお店が一緒になった「土鍋かふぇ楽ちゃん」を営む。奥さんのひろ子さんが卵や砂糖、乳製品を一切使わず、野菜や甘酒、土鍋で炊いたご飯を使ったお菓子や料理をつくる。カフェでは「食の現場から、食べ物を知る」をテーマにしたトークライブやワークショップも行っている。「食」にこだわる理由を聞いてみた。
・精神障がい者が安心して働ける作業所を目指すNPO法人ミニコラ
地元の人たちに支えられ美味しくてヘルシーなランチを提供中!
JR岡山駅から歩いて5分ほどの場所に、スカイブルーの3階建てのビルが立っている。1階の小さな食堂は、地元に人たちには嬉しい場所だ。ウィークデーの日替わりランチはなんと380円。この破格の値段で、地元の新鮮な食材を利用したお肉控えめ、野菜たっぷり、うす味のヘルシーな家庭料理が楽しめる。
ブログ(http://minikora.cocolog-nifty.com/blog/)にアップされる毎日のメニューを見ただけでよだれが出てきそうだ。冷凍ものではない新鮮な赤魚とナスの煮つけや、朝市で仕入れた2キロ500円の新鮮ないわしをふんだんに使った天ぷら。北海道産の小麦粉から完全手作りしたジャガイモパンやピザパン、チクワパンが出ることも。さらにデザートに、地元の農園から提供してもらった桃やぶどうが並ぶ。
こんな食堂が身近にあれば、毎日でも通いたいと思う人は多いだろう。ここは精神に障がいを持った人たちの作業所、特定非営利法人ミニコラ。2001年4月、岡山市岩田町にあった元製麺所の倉庫跡からスタートし、2005年10月、地元のボランティア団体が新しくヘルパーステーションとなるビルを建てた際に1階を間借りできるようになった。
Reports (4~5面)
・脱原発で持続可能な未来を!
STOP再処理工場 LOVE六ヶ所村 放射能を海に大地に捨てないで! 秋の大収穫祭
青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料再処理工場の本格稼働中止を求めて11月30日、東京都内でライブ&トーク、デモが行われ、延べ800人が参加した。
・クラスター爆弾に続きDU弾の禁止を
劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー
STOP!劣化ウラン弾キャンペーン 谷沢健二
11月22日、東京・文京区民センターで「劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー」が行なわれた。
・警察の不当逮捕を黙認し公安情報だけを流すマスコミ
「麻生邸のリアリティ―ツアー・弾圧・救援を振り返る」集会
「麻生邸のリアリティ―ツアー・弾圧・救援を振り返る」集会が11月29日、東京渋谷勤労福祉会館で開催された。主催は、反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08実行委員会。
・少数民族への深刻な人権侵害
バングラデシュ 紛争下の女性たち
シビックアクション千葉 森田一成
11月15日、バングラデシュの先住民を招いてのトーク・イベント「バングラデシュ 紛争下の女性たち―ベッキー・トリプラさんと語る夕べ」が千葉市のカフェ・アースで開催された。主催はジュマと歩む会。
・竹炭づくりで森林保全
炭焼き&植樹イベント
水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 松浦雅明
11月23日と24日、水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部が森林保全の一環として、炭焼き&植樹イベントを開催した。場所は、東京・八王子市上恩方にあるDAIGOエコロジー村。
Interview(6~8面)
・楽しさで決まる社会運動のポテンシャル
自由も幸福もコミュニティをベースに生まれる
鈴木謙介さん
格差が大きな社会問題となる中、様々な処方箋が論議されている。『サブカル・ニッポンの新自由主義』を著し、コミュニティ創造の視点から独自のアプローチを行う鈴木謙介さんに聞いた。鈴木さんは研究活動と共に若者向けラジオ番組のパーソナリティを務めるなど、様々なジャンルで活躍している。
Review (9面)
・書評『私の履歴書 人生越境ゲーム』(青木昌彦 日本経済新聞出版社)
越境ゲームの多元的ダイナミズム
自分史と時代史の融和世界へのいざない
塚本恭章
自伝的なものを残すタイプとそうでないタイプがいるそうだ。自分史を時代史とその変遷のなかに主体的に位置づけ「著作(自伝)」として残すことは、たしかに勇気がいる営為とはいえ、読者に何らかの強いインパクトを与えるのではないか。理論経済学(制度理論研究)の分野で、世界の学界をリードし続ける青木昌彦氏による文字通りの履歴書が本書であり、「知的」魅力に満ちた作品(=ストーリー)である。
Close Up(10~11面)
・地震列島での地下利用はリスクが高い
大都市地下開発より地方の活性化が必要だ
清嶋康伸(30代 地質調査技師)
現在首都圏や京阪神エリアなどで高層建築物が増えていると同時に、大規模な地下利用が進んでいる。地下鉄や下水道幹線、高層ビルの杭基礎など、構造物が地下深部へ伸びつつある。地下鉄も新しい路線ほど深くなり、2000(平成12)年に開通した都営大江戸線の六本木駅は深度42・1mと最深だ。地下の利用は便利で効率的な気もするが、大規模な地震が起きたらどうなるのだろうか。
・小学校で動物を飼うのは教育のためなのか
子供も動物も先生の愛情抜きには育たない
足尾衛(40代 小学校用務主事)
私は、小学校の用務主事として働いている。最近校舎外壁の吹き付け工事のため、それまで使っていたうさぎ小屋が使えなくなり、仮のうさぎ小屋を作ることになった。これをきっかけに、学校で飼育されている動物について考えてみた。
