埋め立て地に森を育む「海の森」秋の植樹イベント 水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 吉永一矢
かわうそ倶楽部は11月8日、「海の森」秋の植樹イベントに参加した。「海の森」は東京湾のゴミ埋め立地を森に変えていく東京都港湾局のプロジェクト。行政・都民・企業・NPOの協働で行われる。
計画では中央防波堤内側の東側部分、約88ヘクタール(日比谷公園の約5・5倍)にスダジイ、タブノキ、エノキなどの苗木48万本を植栽し、30年かけて「海の森」を形成する。ヒートアイランド現象の緩和や、資源循環型の森作りがめざされている。
このプロジェクトには問題もある。東京オリンピック誘致に利用されていることや、処分場跡地の安全性の確認などだ。
かわうそ倶楽部は檜原村や八王子など東京の山間部で森林保全活動を行っており、同時に都心部にも緑を増やしていきたいと考えてきた。森を育むという大枠の主旨には賛同できるので参加することにした。
当日、東京テレポート駅に集合した参加者は、送迎バスで植樹会場に向かう。到着するとすでに植樹するエリアに苗木が並べられていた。
ボランティアの植栽リーダーの指導で、スダジイ、タブノキ、エノキ、クロマツ、ヤマモモ、モチノキ、クスノキなどを1m間隔で混植していく。表土には建設残土も含まれており、固い部分に当たると穴を掘るのに苦労するが、一人当たり4~5本の苗木を30分ほどで植え終えた。
隣地では十数年前に植えられた木々が、森へと成長しつつある。今回植えた苗木が10年後、20年後に立派な森になっていることを願うばかりだ。
植樹終了後、東京テレポート駅近くの公園の森で、昼食をとりながら交流会。参加者の多くは、自分たちが植えた苗木がどのように成長するのかを知らなかったので、造園科学科に通う大学生に解説してもらう。
かわうそ倶楽部は今後も、間伐・下刈りなど、「海の森」プロジェクトに参加していく予定だ。
