Topics(1面)

・STOP!再処理工場 LOVE!六ヶ所村
放射能を海に大地に捨てないで!秋の大収穫祭
 サークル・IMAGINE

 青森県の六ヶ所村では、日本原燃の再処理工場がアクティブ試験を行っています。この施設は、日本全国55基の原子力発電所から出た使用済み核燃料(核のゴミ)を処理する化学工場です。本格稼働すれば、たった1日で原発1年分の放射能を環境中に放出します。
 原発を稼働するために空や海に大量の放射能が捨てられ、生態系や食べ物が汚染される。この驚くべき事実をどれだけの人が知っているのでしょうか。環境や食べ物に蓄積される放射能汚染の予測数値はすでに公表されていますが、国民の生命と健康に重大な影響を与えるこの事実をマスコミはほとんど報道しません。

 

  Activity(2~3面) 

  地域格差が進行するにつれ、地方ではシャッター通りが拡大するばかり。地方の苦境につけ込み原子力関連施設は各地に建設されている。そんな中、自力で地域興しをめざして起業している若者もいる。六ヶ所村再処理工場に反対し、地元青森で奮闘している若者を紹介する。

・きれいな海でサーフィンを続けたい
 サーフショップ「Life Style Design」店長 武山拓さん

  「サーフィンてとても楽しくて気持ちいいですよ。いい波乗って、いい景色見て、きれいな海と一体となる。だからこそ目一杯楽しませてくれる海をちゃんと守らなきゃ。良くないものは良くないって言わなきゃ駄目だって思うんです」
 青森県八戸市でサーフショップ「LSD(Life Style Design)」を経営する武山拓さん(35)は、サーファーの立場から六ヶ所再処理工場に反対している。15歳の時にサーフィンを始めてから武山さんの人生はサーフィンを中心に回りだした。今では日本サーフィン連盟青森支部の運営を担う。

 

・グローバルでローカルなお店 「風のひろば」
 フェアトレードショップ「風のひろば」店長 野月季子さん

 六ヶ所村に隣接する十和田市にあるフェアトレードのお店「風のひろば」は開店して3年目になる。店長は野月季子さん(31)。ショップ開業にいたるまでには紆余曲折があった。
 12年前、青森での学生時代に世界の貧困問題に関心を持った。青年海外協力隊の一員になることをめざし、東京農大に進学した。大学時代はNGOの主催する貧困撲滅のキャンペーンなども積極的に担った。そうやって社会に向き合っていくうちに、季子さんは政治の問題にぶつかった。

 

  Reports (4~5面)

・日本政府は12月オスロで必ず署名を
クラスター爆弾禁止条約の署名・批准に向けたシンポジウム

 グリーンアクションさいたま(JCBL団体会員) 渡辺栄一

  10月24日、地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)主催のシンポジウムが、文京シビックセンターで開催され、グリーンアクションさいたまのメンバーもボランティアとして参加した。

 

・大量廃棄を前提とするゴミ処理は限界だ
講演会「ごみは環境の基本・埼玉県のごみは今」
 グリーンアクションさいたま 廃棄物問題プロジェクト 山淵藍

 10月5日、埼玉県の熊谷文化創造館で、講演会「ごみは環境の基本・埼玉県のごみは今」が開催された。会場には約100名が集まり大盛況。講師は物理学者の広瀬立成さん。
 広瀬さんは「地球上のあらゆる活動は資源を取り込み、仕事を行い、廃棄物を出すしくみになっている。ごみについて考えることが持続性を考える上で最も大切」と語る。

 

 ・くぬぎ山で秋の実りを収穫
里山再生ワーク 芋掘り大会
 グリーンアクションさいたま・里山再生ワークチーム 熊野純

 10月19日、埼玉県所沢市のくぬぎ山に隣接する畑で、グリーンアクションさいたま・くぬぎ山再生ワークチームは芋掘りをおこなった。畑は近隣の農家から借りているもの。サツマイモ作りは今年で3年目で、この日は総勢9名が作業を行った。

 

・自然共生型アスレチックで森を再生
NPOフォレストアドベンチャーを見学
 水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 松浦雅明

 中央自動車道河口湖線の河口湖インターを降り、車で10分、富士山麓の標高1100mの樹林帯にNPOフォレストアドベンチャーのアスレチック施設がある。フォレストアドベンチャーは、フランスで始まった森の中のアスレチック。自然の立ち木をそのままコースに利用する。

 

  Interview(6~8面)

・ドイツから見た「憂鬱な国/憂鬱な暴力」
68年世代がないがしろにしたものはなにか
 小林敏明さん 

 9・11テロ以降、世界中に蔓延した暴力。「新冷戦」も危惧されるなか、人間は戦争や暴力の問題にどうアプローチすべきなのか。この夏『憂鬱な国/憂鬱な暴力』(以文社)を出版したライプツィヒ大学東アジア研究所教授の小林敏明さんに聞いた。

 

  Review (9面)

・『成長の限界 人類の選択』(ドネラ・H・メドウズ他 著 ダイヤモンド社)
地球の「限界」を超えてしまった人類
行き過ぎを止めるには何をすべきか?
 小川愛子

 1972年に執筆された『成長の限界』は、有限な地球環境のなかでの経済成長には必ず限界が訪れることをコンピュータ・シミュレーションにより明らかにし、全世界に大きな衝撃を与えた。恥ずかしながら私は、それから30年以上経った90年代になって初めて読んだ。
 今回手にした『成長の限界、人類の選択』(ダイヤモンド社)は、『成長の限界』を執筆したドネラ・H・メドウズのシリーズ3作目で、2005年3月に出版された。

 

  Close Up(10~11面)

・核燃料サイクル政策の破綻を尻拭いさせる大間原発
活断層を抱える危険なフルMOX原発はいらない
 STOP!劣化ウラン弾キャンペーン 谷沢健二

 7月の北海道洞爺湖サミット開催に合わせて行われたツーリング洞爺湖2008は、関東、東北の原発および関連施設に申し入れをしながら北上した。『Actio』1272号(2008年7月25日発行)に掲載されたこのツーリングの報告記事では、最も印象深い場所として大間原発建設予定地内に建つ「あさこはうす」が紹介されている。
 2006年に亡くなった熊谷あさ子さんの遺志を引き継ぎ、娘の小笠原厚子さんは「あさこはうす」を守っている。「かけがえのない豊かな海を次世代に手渡したい」との厚子さんの想いを知り、私もぜひ一度現地を訪れたいと考えていた。
 折しも9月21日に「あさこはうす」で、「大間原発着工」抗議集会が開催された。現地を訪れ、あらためて原子力安全保安院が1号機の工事計画を認可したことへの疑問と怒りを強くした。 

 

・ナイチンゲールにはなれなくても
介護職のプロとしてより良い接遇サービスを目指したい
 横尾佐和(30代 管理栄養士)

  私が栄養士として勤務する介護型の病院では、この3ヶ月間とても重たい空気の中すすめられている会議がある。その名は『接遇委員会』。この会議は、院内に設置する苦情箱に入っていた一通の投書をきっかけにはじまった。
 投書には、「介助時の声かけがきつい。もっとやさしくしてほしい」と記されていた。実は同様の主旨の苦情は今回が初めてではない。苦情を受ければ、どうしても患者やその家族と直に接する看護部(看護師や介助ヘルパー)に対して批判が集中する。そのため看護部は何年も前から接遇改善に取り組んできた。
 しかしあの手この手を試してみても、結局また同じような苦情が寄せられ、いい加減に看護部は疲れてしまった。そこで看護師長は、看護部だけではこの問題を解決することはできないと判断し、病院全体で『接遇委員会』を開くことになったのだ。
 だが毎月一度の話し合いは非常に難航している。各部門の意見の相違により、目指すべき方向を完全に見失っているように思うのだが、どうすればいいのだろうか。