Topics(1面)

・紅葉の高尾山をみんなで歩こう!
秋の1000人ハイク&エコラボキャンプへ
 虔十の会

 4月、大勢の人が高尾山に駆けつけてくれた「高尾山1000人ハイク」からあっというまに季節は秋。したたるような緑に包まれていた高尾山も、カツラの木は葉を落とし、山桜の紅葉がはじまっている。沢沿いには、可憐な野菊が咲き乱れ、あちこちにリスたちが食べたオニグルミの殻。国交省は圏央道トンネル工事を進めているが、山はあいかわらずおだやかに私たちを迎え入れてくれる。

 

  Opinion(2~3面) 

・日本の国土の7割を占める森林
水源と豊かな緑を育めば未来が見えてくる
 水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 松浦雅明

  森林保全活動を始めて3年になるだろうか。きっかけは、私たちが毎日当たり前のように使う水道水について関心を持ったことだ。
 今世紀は、水を巡った争いが頻発すると危惧されている。しかし、日本の年間平均降水量は1718㎜(1971~2000年)と世界でも有数だから、対岸の火事のように考えている人も多い。
 ところが日本の1人当たり年間平均降水量は、世界平均の4分の1しかない。穀物自給率が40%に満たないこの国は、膨大な水で育てられ他農作物の輸入に頼っている。いわゆる、間接水の輸入大国なのである。加えてミネラルウォーターの輸入も年々増大している。水戦争は対岸の火事では済まない。
 食糧や石油のみならず、水までも海外に依存してしまうのか。そんな危機意識を出発点に、私は毎月東京奥多摩地域の檜原村や八王子市恩方に足を運び、森林保全活動に取り組んでいる。この間の活動を通じて考えたことをまとめてみたい。

 

  Reports (4~5面)

・住民被曝の恐怖を忘れない
JCO臨界事故9周年集会
 市民講座はちどりの会 加藤邦幸

 9月28日、「JCO臨界事故9周年集会」が、茨城県東海村石神コミュニティーセンターで開催された。99年9月30日の東海村JCO臨界事故から9年目を迎え、全国各地から脱原発や核廃絶に取り組む住民300名が参加した。

 

・豊かな自然を破壊する原子力発電
「大間原発着工」抗議集会
 STOP!劣化ウラン弾キャンペーン 谷沢健二

 原子力安全保安院が大間原発1号機の工事計画を認可したことを受け、9月21日、抗議集会が大間原発敷地内にある「あさこはうす」で行なわれた。

 

 ・上関原発建設は貴重種の絶滅を招く
長島の自然を守る会が中国電力に申し入れ

 グリーンアクションさいたま・廃棄物問題プロジェクト 蘇我畔太郎

 9月19日、上関原発に反対している環境保護団体「長島の自然を守る会」は広島の中国電力本社に対して、建設予定地の公有水面埋立免許願書を取り下げるよう申し入れた。

 

・世界の子ども達の人権を守るために
第4回チャリティ・ライブコンサート
 シビックアクション千葉 森田一成

  9月21日、千葉市・中央公園にて「第4回チャリティ・ライブコンサート―世界人権宣言60周年と子どもの人権」が開かれた。主催はアムネスティインターナショナル日本支部千葉TAFUの会。後援は千葉市など。

 

・焼却に依存したゴミ処理は危険
講演&シンポジウム ストップ廃プラごみ発電!
 グリーンアクションさいたま 大野勉

  東京都23区では、今年4月から10月にかけて廃プラスチック(以下廃プラ)の焼却・ゴミ発電が始まっている。
 これを受け9月23日、東京文京区民センターで講演&シンポジウム「ストップ廃プラごみ発電! 知っていますか…生命・環境への影響」が開催された。主催は9・23実行委員会。呼びかけは「ストップ温暖化、廃プラ焼却連絡会」。

 

・炭焼きを通じエコロジーをアピール
裏高尾のキャンプ場で炭のクラフト展
 水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 吉永一矢

 9月6日から10月13日までの土・日・祝日、東京都八王子市裏高尾の日影沢キャンプ場内の「ウッディハウス愛林」で、炭のクラフト展が開催された。

 

  Interview(6~8面)

・ネオリベラリズムで破壊されるコミュニティ
保守も革新も根拠地からしか立ち上がれないはずだが
 中島岳志さん 

 政権交代をかけた衆院総選挙が迫っているが、保守と革新の対立軸は見えにくくなるばかりだ。その間隙を突いてネオリベラリズムは進行し、地方の経済もコミュニティもズタズタに引き裂かれている。政治には何が問われているのか。北海道大学公共政策大学院准教授の中島岳志さんに聞いた。

 

   International (9面)

・ベルリンの壁(ウォール)崩壊は共産主義の終焉を告げたが
ウォール街崩壊は市場原理主義の終焉を告げる
 ジョセフ・スティグリッツ

  『Huffingtonpost』9月16日号で、雑誌『New Perspectives Quarterly』の編集長Nathan Gardelsが2001年ノーベル経済学賞受賞者ジョセフ・スティグリッツにアメリカの金融危機について聞いた。(訳 水澤努)

 

  Review (10面)

・映評『食の未来』(デボラ・クーンズ・ガルシア監督作品)
アグリビジネスに支配される世界の農業
遺伝子組み換え食品がもたらすリスクのとめどない拡散
  山咲唯一

  この映画は、遺伝子組み換え食品にまつわる様々な問題を取り上げている。
 遺伝子組み換え食品については様々な議論がある。「人に害はない」と主張する研究者もいる一方、遺伝子組み換え大豆をラットに食べさせ出産させたところ、子ラットの51・6%は生後3週間で死亡したとする報告もある。
 アメリカでは、害虫を殺す遺伝子を組み込んだ殺虫剤不要のジャガイモが、食品としてだけでなく農薬としても商品登録されている。つまり私たちは知らず知らずのうちに農薬を食べているかもしれないのだ。汚染米どころの話ではない。
 日本の食料の大部分は、遺伝子組み換え食品を大規模に生産するアメリカに頼っている。本当に安全なのか? まずはこの映画を見て考えてもらいたい。

 

  Close Up(11面)

・割り箸は本当に「悪者」なのか?
間伐材を利用しなければ林業は成り立たない
 天野雀(造園業 30代)

  秋になり随分と涼しくなった。しかし今年の夏は連日の猛暑に集中豪雨で、まるで亜熱帯だった。家で食事を作る気力も食欲も失せ、外食やコンビニ弁当で食事を済ませることも多かった。そこで必ず使ったのが割り箸だ。
 近頃では環境保護のためにマイ箸を持ち歩く人が増えているから、割り箸を使っているなんて「遅れている」と思われるかもしれない。中国産の割り箸は見た目を良くするために薬品漬けにしている場合が多く心配なのもマイ箸ブームの要因だ。
 しかし、割り箸はそんなにも環境に悪いのだろうか。