物資の不足と混乱で乳児死亡率が急上昇

 3月20日、名古屋市白川公園で「STOP THE WAR 3・20国際行動inなごや イラク・アフガニスタンに平和を!」集会が行われた。主催は「STOP THE WAR 3・20国際行動inなごや実行委員会」。集会・ピースウォークと講演会の2部構成だ。

 1時30分、YWCAの女性たちによるフラダンスが始まり注目が集まる。続いてゴスペルやラップ・太鼓など、地域で活動している人たちが様々な出し物で平和を訴える。会場が盛り上がるなか、参加者には花が配られた。

 研修生として来日しているイラク人医師は「医療にたずさわる者として戦争には反対。イラクやアフガニスタンにある悲しみを平和の幸せに変えていきたい」と発言。

 南山大学の学生が集会アピールを読み上げ、実行委員会からの力強い訴えが続く。「殺戮と破壊が続いているイラク・アフガニスタン。日本政府の占領加担をやめさせ、一刻も早い戦火の終焉を。わたしたちの手で平和を創っていきましょう」。

 集会後、韓国と交流のある太鼓部隊を先頭に、200人が白川公園から栄町までピースウォーク。幟を手に花を配り、歌いながら、賑々しく街行く人々に戦争反対を訴えた。

名古屋市白川公園でイラク反戦集会

 第2部の講演会は5時30分から栄町YWCAで行われた。会場には多くの人々が詰めかけ立ち見が出るほどだ。

 南山大学の学生は「劣化ウラン弾に見る、見えない戦渦・消えゆく未来」と題して報告。ウラン精製過程で大量の副産物として発生する「劣化ウラン」は、重金属(化学)毒性と放射能毒性を持つ。しかし安価で硬いことから劣化ウラン弾が作られた。

 最後に「アメリカは異質なものを排除するときに軍事力を行使しようとする。これは間違っている」と訴えた。

 NGO「セイブ・イラク・チルドレン」が研修生として招いたイラク人医師2人は現地の状況を語った。

 彼らの住むバスラ南部はかつて「東のヴェニス」と呼ばれ、世界でもっとも豊かな地域の一つだった。医療水準も高く、医師と患者の関係も良好だった。しかし戦争でインフラや設備が破壊され、治安の悪化が加わり、物資や医薬品、安全な水の確保が困難になった。

 「今や乳児の死亡率は最悪。子どもたちは8人に1人の割合で5歳になるまでに死んでしまう。きちんとした法と国家の下で治安の回復、市民の安全が確保されることが必要。そして子どもたちへ充実した治療を行いたい」と訴えた。