「花粉発生源対策」として森林作業 水と森の保全を考える・かわうそ倶楽部 松浦雅明
急斜面での下刈り作業に汗を流す
2月17日、東京八王子のDAIGOエコロジー村で下刈りと伐採作業が行われた。主催は炭焼きのグループ、DAIGOエコロジー村。
朝9時、十数人が集合。エコロジー村は八王子市西部の山の中にあり、一週間前に積もった雪がまだ10㎝位残っている。東京都と言ってもまるで地方の山村のような場所だ。
まずは囲炉裏で暖をとりながら、作業の目的と諸注意を確認。ヘルメットを被り、鋸、鎌を持ち、長靴を履いて炭焼き窯の上斜面の下刈り作業に入る。
45度ぐらいの急斜面に横一列に並び、根雪を踏みながら上に昇っていく。樹齢40~50年の杉や檜の周辺に生えている小さな木々を鎌や鋸で切る。道がなく急斜面のため作業はやりにくい。しかしなんとか3時過ぎには作業を終了。
日本の山は4割が人工林。人の手を入れなければ荒れるばかりだ。
東京都は「首都圏の4人に1人が花粉症に苦しんでいる」として、2006年度から花粉発生源対策に乗り出した。
多摩地域を中心に、生産型森林と保全型森林対策に分け、花粉症対策とともに林業の再生と森林保全を進めようとしている。
今回の作業は、この東京都の「花粉発生源対策事業」の一環として申請されたもの。エコロジー村の約0・5haの杉や檜を皆伐し、同時に広葉樹を植林し、より自然に近い森作りを行う予定だ。
伐採期間は2月1日~3月31日。4月以降は伐採材を活用し、エコロジー村施設の充実を図る。
今回の「花粉発生源対策事業」が、どこまで功を奏するかは分からない。しかし、森の保全は花粉症対策だけではなく、林業の再生や保水、温暖化対策にも繋がっていく。
かわうそ倶楽部では、このDAIGOエコロジー村と共同して、一人一植樹キャンペーンを春から予定、参加者を呼びかける計画だ。
(詳細はインフォメーションをご覧ください)
