地元住民も首長も前方司令部に反対 キャンプ座間での発足式に約200人が抗議
昨年12月19日、神奈川県の米陸軍キャンプ座間で、米軍再編の一環であるアメリカ陸軍第一軍団の「前方司令部」発足式が行われた。基地の外では総勢約200人の市民が抗議のアピールを行なった。
キャンプ座間での抗議に先立ち、「バスストップから基地ストップの会」と「エコアクションかながわ」は小田急線・相武台前駅頭でアピールを行なった。午後1時過ぎにキャンプ座間第2ゲート前に到着し「司令部移転に反対する周辺市民連絡会」「基地撤去をめざす県央共闘」のメンバーと合流。
道路を挟んで向かいの正門前には、大型の警察車両数台が置かれ、50人以上の警察官が配備されている。各団体が一斉に横断幕を広げると、さっそく警官数人が制止に入ってきた。押し問答が続く中、エコアクションは1000枚を超えるメッセージ・ハンカチをつないだ緑のピースリボンを、第2ゲート前に掲げる。警察は「マイクを使ったら逮捕だ」と脅すが、それ以上は何もできない。
午後2時、「周辺市民連絡会」70人が申し入れのために正門前に到着。各団体が手を振り合い、シュプレヒコールが飛び交う。現場は一時騒然とした状態になった。
3時の発足式を前に各団体は座間公園に移動。公園のフェンス越し100メートル先には式典会場の体育館が見える。
「第一軍団を歓迎しない会」「神奈川平和運動センター」とも合流し、相模原市議の金子ときお氏の仕切りで抗議を開始。日本語と英語で「第一軍団は帰れ」「基地の強化を許さないぞ」「いますぐ戦争を止めろ」と一斉にシュプレヒコール。
すぐに警察官がやってきて「無届け集会だ」と解散勧告をするが、市民はキャンプのフェンスに抗議のメッセージ・リボンを結びつける。
座間市議の牧島とよ子さん、相模原市議の岩本香苗さんと西村綾子さん、ストップの会の原順子さんなどがマイクを握って発言。
次々と参加者が増える中、現地では発足式が終るまで怒りの声が響いた。
抗議終了後、エコアクションかながわは、小田急線・相模大野駅前で宣伝行動を行った。「司令部移転反対を理由に、政府は座間市への米軍再編交付金支給を止めました。しかし札束で基地の矛盾を押し付けるのは間違っています」と訴え、速報ビラを配る。次々と通行人が受け取り、またたくまにビラはなくなった。
発足式は当初、キャンプ内の屋外広場で挙行されるはずだった。しかし「市民の抗議がある」との理由で体育館内に変更されたらしい。
しかも発足式典に招待された周辺7市の市長と神奈川県知事は、公務多忙などを理由に全員欠席した。なかでも座間市長は「今の状態で出席は好ましくない」と明言して出席を拒否。地元自治体すべてがボイコットしたのだ。地域でのねばり強い抗議行動が、影響を与えつつある。
(エコアクションかながわ 野本陽吾)
