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  Topics(1面)

・2008年洞爺湖サミットを契機にエコロジー先進国へ
 戦略なき資源小国はペトロリズムに翻弄されるだけ

 昨年12月インドネシア・バリ島で開催された国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)は、「バリ・ロードマップ」を採択して閉幕した。
 バリでは京都議定書を引き継ぐ2013年以降の国際枠組みについて、すべての主要排出国が参加して議論を開始すると合意された。しかし、議長国インドネシアが準備した最終案に当初盛り込まれていた具体的数値目標は、アメリカや日本などの反対によって削られたのだ。
 京都議定書から離脱して世界の足を引っ張り続けるブッシュ政権に、日本政府はまたしても追随した。そもそも日本政府は会議初日から、「京都を越えたすべての国が参加する新しい枠組み」を提案した。条約批准国毎に削減目標を定める京都議定書の内容を後退させ、「セクター別のアプローチや、官と民の協力」などの自主的取組みを重点に掲げたのだ。
 会議に参加していた各国代表やNGOは、「日本は議定書が生まれた10周年の今年、それを葬り去ろうとしているのではないか?」と一斉に反発。その結果日本は、交渉を最も妨げた国へNGOが皮肉を込めて贈る「化石賞」を1位から3位まで独占する不名誉となった。

 

  Opinion(2〜4面) 

・社会の多様性と対話するネットワーク型組織をめざそう
 ローカルなコミュニティに立脚しグローバルな挑戦を
      水澤努(編集部)

 グローバリゼーションの荒波にさらされる現代社会。ほとんどの企業はこの荒波に棹さして事業拡張を目指す。
 一方、グローバリゼーションのもたらす貧困や環境破壊に抗し、公正と正義を求めて活動するNGO。
 両者は一見すると対極の位置にある。しかし組織の発展にとって問われることは同じだ。いずれも環境変化にいかに有効に対応するか、それを可能とするシステムをいかに創造するのかが核心となる。
 社会学ではタルコット・パーソンズ以降システム論が取り入れられてきたが、経営学でもシステム論は企業活動を分析するツールだ。例えば、企業活動の核心となるマーケティング活動。日本マーケティング協会は、「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合活動である」と定義する。これをシステム論的に一般化すると「マーケティングとは、組織が社会的な環境に適応する仕組みを作る行為である」(津波古透WEBサイト「マーケティング論」)と再定義できる。
 システム論では、世界を「システム」と「環境」に2分し、システムの環境への適応活動を考察する。あるシステムにとり自身以外の要素(他のシステムを含めて)は全て「環境」と定義される。つまりシステム論的に定式化すれば、企業のマーケティングで求められる環境適応のための総合活動は、現代のあらゆる組織の発展にとっても核心命題なのだ。
 こうしたシステム論的アプローチは、複雑化する政治的・社会的状況のなかで、様々な運動や組織と連携し競合する社会運動体やNGOの発展にとっても欠かせない。新しい社会運動のさらなる飛躍のために考察してみたい。

 

  International (5面)

・日本は議長国として劇的な排出量削減を掲げて欲しい
 気候変動問題の国際情勢 バリ会合からG8洞爺湖サミットへ
 

 昨年12月3日から14日まで、インドネシア・バリ島で国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)が開催された。COP13を前にした11月28日、2008年G8サミットNGOフォーラム環境ユニットの主催で行われたジェニファー・モーガン氏特別講演要旨を紹介する。彼女は現在E3G(第三世代環境主義―Third Generation Environmentalism Ltd.)の気候・エネルギー安全保障担当理事で、以前はWWF気候変動プログラム代表を務めた。

 

  Interview(6〜8面)

・貧困解決を"メイジャー・イシュー(最重要課題)"にする
 洞爺湖サミットに向けて
   マエキタミヤコさん
 

 今年の夏、北海道洞爺湖で開催されるG8サミット。そこで議論される環境や貧困問題に多くの市民が関心をもってほしい。身近な問題を壮大な問題につなげるためにはどうしたらいいのか。昨年、東京で開催された「洞爺湖サミットに吹く風Vol.1」でのマエキタミヤコさんの講演を採録する。

 

  Close Up (9面)

・しわ寄せはいつも現場にやってくる
 郵政民営化で窓口は大混乱
    織笠亜衣(30代 郵便局株式会社勤務)

 昨年10月1日、郵便局は分割民営化された。長い間国営事業だった郵便・貯金・保険の三事業は民間企業として独立し、巨大なグループ会社が誕生した。
 政府は郵政事業が「官から民へ」移行することで、より効率的できめの細かいサービスを提供できると宣伝してきたが、当初から「本当に利用者の利益になるのか?」と疑問符が付けられていた。
 実際に民営化の蓋を開けてみれば、やはりそう簡単に事は進まない。何より私を含め、現場の職員は毎日大混乱に陥っている。

 

  Reports (10〜11面)

・福井県知事はもんじゅ再稼働を認めるな
 「07もんじゅを廃炉へ!全国集会」に1500人が参加しデモ

・地震で傷だらけになった原発は廃炉へ
 おやすみなさい柏崎刈羽原発、柏崎刈羽から東京のみなさんへ

・地元は米軍新司令部を受け入れない
 キャンプ座間の前方司令部発足に抗議しデモと申し入れ

・怒号の中、強行配備されたPAC3
 習志野演習場搬入に夜通し抗議行動   他