おやすみなさい柏崎刈羽原発、柏崎刈羽から東京のみなさんへ
地震で傷だらけになった原発は廃炉へ
新潟県柏崎市で11月24日、「おやすみなさい柏崎刈羽原発、柏崎刈羽から東京のみなさんへ」と題したメッセージ集会が開催された。主催は「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」(市民ネット)。電力を消費する東京の人々に、原発問題を考えてもらうきっかけにしようと、会場の柏崎市産業文化会館大ホールには150人が集まり、全国から寄せられたメッセージが掲示された。
最初に市民ネットの本間保さんが挨拶。「震災から4ヶ月たったが、原発建屋は傾いたまま。燃料棒が取り出せず、タービンの羽根が削れ、再稼動は無理だと思える。しかし東京電力の勝俣社長は『廃炉はまったく考えていない』と公言している。私たちは被災して身動きが取れなかったが、やっと集会を開くことができた。全国に向けて声を発信し、原発の現状と問題点を明らかにしたい」。
続いて、住民の情報公開請求によって原子力保安院が明らかにした原発内部の写真が映し出された。変圧器の火災現場は、建物が上下にずれ、ずれたダクトから油が漏れて火災に至ったことが明らかだった。格納容器の中はカバーが散乱し配管がずれていた。発電タービン建屋の床には長い亀裂が走り、タービン軸は周りに何度もぶつかったために傷だらけになっていた。事故に対処するオフサイトセンターや新潟県の対策本部室は、内部が散乱し機能しなかった。ショッキングな写真に参加者はあ然とする。
30年以上前から活断層の存在を指摘してきた刈羽村の武本和幸さんは、東電と国に対する不信感を語る。
「東電が国に提出した資料によると、東電は原発を作ってから敷地を2年ごとに測量していた。それによれば驚くべきことに建物は以前から傾いていた。タービン建屋は3年前の地震のときに補修した部分が今回また壊れた」「国土地理院の発表によると海岸と側面の山が隆起し、平野は沈降している。これは地殻変動があったことを意味する。敷地内の地下探査を行えば原発はダメになっていることがわかる。国や東電にはまかせられない」
続いて11月17日に行われた「柏崎刈羽原発・科学者の会」講演会の報告が行われた。ビデオメッセージでは、川田龍平議員、鎌仲ひとみ監督、柏崎刈羽原発の廃炉を求めるネット署名運動を始めた「Artists'Power」(坂本龍一・主宰)のメンバーが登場。それぞれが都会での電力消費者の立場から「危険な原発は止めるように」と訴えていた。
各地域からの発言も行われ、刈羽村の高桑千恵さんは「今私の集落は屋根にブルーシートがかけられています。今回の地震で原発の地盤が良くないことが分かりました。軟弱な地盤に傷だらけの原発が立っている。再稼動させるわけにはいきません。原発に頼らない刈羽村、柏崎を作るため署名に協力をお願いします」と訴えた。最後に集会メッセージを確認して散会した。
