青森県六ヶ所村ツアーで現地住民と交流
再処理工場を止めるため都市住民こそが立ち上がろう
埼玉県越谷市の環境団体「環境達磨(エコだるま)」は9月15日から、2泊3日の六ヶ所村ツアーを行った。
再処理工場は原子炉から出た使用済み核燃料からウラン、プルトニウムを取り出す施設で、原発1年分の放射能を1日で放出する。
東北自動車道を降り、緑豊かな国道を抜け六ヶ所村に入ると、六ヶ所村原燃PRセンターの大きな屋根が見えてくる。PRセンターには巨費を投じてドライブゲームや再処理工場の大型模型があり、宣伝に必死だ。
宿泊は地元で再処理反対運動を続けている菊川慶子さんの「花とハーブの里」。ズッキーニや鮭のチャンチャン焼きなど、玄米と野菜いっぱいの料理に舌つづみを打つ。
連休のため他の団体客も多い。東京から来たミュージカルグループや旅の途中でハーブ園で働いている韓国の女性など、様々な人と再処理問題や六ヶ所村について語る。
菊川さんは「次世代に放射能汚染を押し付けたくない」との想いから活動を始めた。村の一軒一軒を訪問し、話をする中で村人の本音が見えてきたそうだ。
六ヶ所村では固定資産税の80%を原燃が占め、六ヶ所村の議員のほとんどは土木建設会社役員だ。選挙ではお金がばら撒かれ、若者は県外の大学に出て地元に戻ってこない。
菊川さんは今後、食堂を経営しようと考えている。「地元の雇用にも少し貢献できると思う。長く経営して地元の信頼を得ないといけない。都会と田舎を繋ぐ場にしたい」。
2日目は「核の中間貯蔵施設はいらない!下北の会」の案内で、むつ市にある使用済み核燃料中間貯蔵施設の建設予定地などを見学。つづいて泊漁港へ向かい、20年前核施設誘致反対運動の先頭で闘った坂井留吉さんの話を聞いた。
最終日は「明日の森」を見学。六ヶ所村の荒れた森を買い取って植林するプロジェクトだ。
参加者はツアーを通じ、地元の人だけでは核燃料施設を止めるのは困難であると実感。「電気を大量消費する都会の住民に六ヶ所村の現状を伝え、何が人のくらしに大切なのか考えてもらうことが重要だ」と話していた。
(詳細は次々号掲載予定)
