Actio 1251号(2007年9月10日発行)
CONTENTS
Topics
・テロ特措法反対を貫くのは民主党の責務
日米両国民は対テロ戦争の正当性を認めていない(1面)
安倍改造内閣が発足した。秋の臨時国会の最大の焦点は、11月1日の期限切れが迫るテロ対策特別措置法の延長問題だ。
7月参議院選挙で勝利し参議院で多数派となった民主党は、同法延長に反対する構えだ。民主党は選挙のマニフェストに「主体的な外交を確立する」と掲げ、具体的に以下の4点を打ち出していた。「相互信頼に基づいた、強固で対等な日米関係を構築」、「自衛隊のイラク派遣を直ちに終了」、「国連の平和活動に積極的に参加するとともに、国連改革を主導」、「中国、韓国をはじめ、アジア諸国との信頼関係構築」。
「NOと言える日本」を目指す民主党の外交方針に慌てたアメリカのシーファー駐日大使は、選挙直後の8月8日民主党本部で小沢一郎代表と会談し、対テロ戦争継続への協力を要請した。
Activity
・産廃銀座に「武蔵野の雑木林」を復活させたい
落ち葉堆肥で作る作物は美味しくて安全
グリーンアクションさいたま くぬぎやま再生ワーク(2面)
くぬぎ山は埼玉県西部に位置する広大な雑木林だ。川越・狭山・所沢・三芳の3市1町150ヘクタールに広がる日本最大級の平地林だが、地元では「ヤマ」と呼んでいる。
ここは10年ほど前まで、「産廃銀座」と呼ばれた。密集する産業廃棄物処分場から連日のように吐き出される黒い煙は、周辺の農作物に被害を与え、地域住民の健康を脅かした。
マスコミ報道などでダイオキシン汚染は全国的な問題になり、各地で住民運動が巻き起こった。グリーンアクションさいたまもその一翼を担い、くぬぎ山では2002年12月に最後の焼却炉が廃止された。
・地震でダメージを受けた柏崎刈羽原発は閉鎖すべき
科学者・技術者が専門的見地から声明を発表(3面)
新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発が停止するなか、記録的猛暑が日本列島を襲った。電力需給は逼迫し、東京電力は毎日のようにテレビCMで節電を呼びかけているが、地震のリスクを無視して原発を設置した国や電力会社の責任を曖昧にしてはならない。
「一日でも早く原発を再稼動させないと大変だ」とのキャンペーンに抗して、8月21日科学者・技術者が発表した声明を掲載する。
Reports (4〜5面)
・米軍はいつまで戦争を続けるのか
キャンプ座間司令部移転・準備チーム発足に抗議
・一日も早く浜岡原発を停止せよ
浜岡プルサーマルシンポに異議あり 現地でPR活動
・障がい者も介助者も共に楽しむ
2007とんぼの会 サマーキャンプ 他
Interview
・安全な場所は死者が眠る墓地だけ
パンドラの箱が空いたイラク(6-7面) 綿井健陽
2001年の9・11テロから6年を迎える。アメリカはアフガニスタンに報復攻撃を行い、イラク戦争を強行した。
戦争の口実とされた大量破壊兵器も見つからず、「テロとの戦い」の戦場となったイラクは泥沼の状態だ。今年3月にバクダッドで取材を行ったジャーナリスト綿井健陽さんに聞いた。(写真提供:綿井健陽)
International
・多くの住民が核開発の犠牲となっている
環境を汚染し、人間を蝕むウラン採掘(8面)
インドのジャドゥゴダ鉱山周辺では、長年のウラン採掘による放射能汚染で、住民に深刻な健康障害が出ている。
8月6日、広島で開かれた「第4回NO DU(劣化ウラン兵器禁止)交流集会」(報告は4面)において、インド・セントラル大学のテジャスウィニ・マダブシさんが現地の反ウラン鉱山開発運動について語った (文責・編集部)
Review
・映評『夕凪の街 桜の国』(佐々部清監督作品)
世代を超えてヒロシマを語り継ぐ
原作同様「想像力」をかき立てる作品だ
星野歩(9面)
映画と同名の原作漫画は、2004年に単行本となって以降25万部以上発行されているベストセラーだ。イギリス、フランス、韓国、台湾など海外でも翻訳本が発行されている。
監督は『半落ち』を撮った佐々部清。被曝という重いテーマを扱った作品だが、これまでの原爆映画とは一線を画している。「原爆投下を批判する姿勢が弱い」と批判する人もいるようだが、私はそうは思わなかった。
Close Up
・郵貯・簡保は安全、安心な国民の財産だった
民営化でまた一つ地域社会の温もりが消える
松田隆(50代 簡易郵便局員) (11面)
いよいよ10月から郵政民営化が実施される。現在の郵政公社は持ち株会社と、郵便事業会社、郵便局(窓口)会社、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の4事業会社に分割される。
選挙直後の8月9日、民主党、社民党、国民新党は共同で参議院に郵政民営化凍結法案を提出した。簡易郵便局員の私はかすかな望みを抱いたが、残念ながら廃案になってしまった。既定の方針は変わりそうもない。
・ヒートアイランドを和らげる雑木林
どれだけ涼しいか実際に測ってみた
鈴木郁(30代 会社員) (11面)
今年の夏の一番のニュースは猛暑だった。各地で観測史上最高気温を更新し、埼玉県や岐阜県ではついに40℃を超えた。
地球温暖化の影響も間違いなくあるだろうが、都市部、特に内陸部で気温が高くなっているのは、ヒートアイランド現象が関係していると思う。
