エコラボキャンプは新しい社会運動の実験(5)
夕暮れが近づき、ヒグラシの鳴声が響くなか涼しい風が頬をなでる。ステージはライトアップされ、ブルースハープ奏者の八木のぶおさんとピアニスト照本史さんのジャズ演奏が始まる。テント持参で会場に到着した京大原子炉実験所の小出裕章さんも、生ビール片手に聴衆に仲間入りだ。
上段と下段の広場をむすぶ階段では、ワークショップで作成された廃油キャンドルに火が灯る。「NO WAR! 戦争がエコな努力を無駄にする」がテーマの「エコアクションかながわ」のブースでは、「NO NUCLEAR」「PEACE」のメッセージ入りミツロウキャンドルがオレンジ色に輝いている。ミツバチの巣を溶かしたミツロウキャンドルは、人類が最初に発明した灯りだ。
午後8時、静かな闇が広がるなかステージ上のスクリーンで『六ヶ所村ラプソディー』(鎌仲ひとみ監督作品)の上映が始まった。120名近い人々は思い思いの場所に腰をおろし浮かび上がる映像に見入っている。夏の夜、森の中での上映は、原子力と核の問題をあらためて深く考えさせる。
上映終了後、広場に空いたスペースに次々とテントが設営された。眠る準備を整えた参加者は、夜遅くまで各ブースで交流していた。
