第4回NO DU(劣化ウラン兵器禁止)交流集会
核・被曝のない世界めざし連帯を
原爆投下から62年目となる広島で8月6日、平和記念式が行われた。今年は式典前に激しい雨が降る異例の年となった。
平和宣言で秋葉市長は「被爆者の努力にもかかわらず、膨大な量の核兵器が備蓄・配備され、核拡散も加速する等、人類は今なお滅亡の危機に瀕している」と指摘し、「米国の時代遅れで誤った政策にははっきり『ノー』と言うべき」と訴えた。
出席した安倍首相は原稿を淡々と読み上げ、式典終了後の午前9時には車に乗り込み早々と会場を後にした。
式典後、広島市内では様々な催しや集会が開かれた。ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)は、「第4回NO DU(劣化ウラン兵器禁止)交流集会」を開催。会場となった広島市まちづくり市民交流プラザには続々と参加者が詰めかけた。
最初にICBUW運営委員の振津かつみさんが挨拶。「昨年、広島で行った国際大会が劣化ウラン兵器禁止運動の世界的な弾みになった」と報告した。
続いて欧州議会議員、緑の党/欧州自由連合のレベッカ・ハルムズさんが発言。欧州議会における劣化ウラン兵器禁止決議などの成果を報告し、今後は「ヨーロッパを非劣化ウラン兵器地帯にする」運動が必要だと提案した。
第二部ではフォトジャーナリストの豊田直巳さんが講演。なぜ日本が劣化ウラン問題に冷淡なのかを、在日米軍や自衛隊の写真を映しながら語る。「日本も劣化ウラン弾を使いたいのではないか」と指摘し、中越沖地震での自衛隊の活動ばかり取り上げる報道の在り方に疑義を呈した。
インド・セントラル大学のテジャスウィニ・マダブシさんは、反核・反ウラン鉱山運動に取り組む女性活動家。「インド・パキスタン青少年と平和交流をすすめる会」の招待で、10名の若者のインド側リーダーとして来日した。テジャスウィニさんは、ウラン鉱山周辺住民の健康調査を行った経験から「放射能は農業を破壊し、健康を損ない、経済的困窮をつくりだす」と訴え、国際的な支援を呼びかけた。
カナダ・バンクーバーで平和活動を行っている乗松聡子さん(NGO「ピース・フィロソフィー・センター」代表)は、被曝をめぐる日本のダブルスタンダードを批判。「被爆2世・3世の人達の影響を調べているのに、何故DUの影響を調べないのか。おなかの中の子どもに影響を与え、生きる喜びを奪うDUは非人道兵器だ」と憤りを顕わにした。
イラクから来日したクルド愛国者同盟のアッバスさんは、「イラクのヒロシマ」と呼ばれる1988年の毒ガス攻撃について語り、「平和・民主主義を求めて連帯しよう」とアピール。様々な分野で活動する人々が世界各地から集う集会となった。
