有機農家「オギノエンファーム」で体験農業
無農薬栽培は大変だが安全で美味
7月28日、所沢市の有機農家、荻野茂喜さんの畑で体験農業が行われた。主催はグリーンアクションさいたま くぬぎ山プロジェクト。
くぬぎ山プロジェクトは所沢のダイオキシン問題に関わり、その際に知り合った荻野さんが経営する「オギノエンファーム」で除草作業などを手伝っている。
無農薬・有機の茶畑は、毎年夏になるとつる状の雑草が繁茂する。畑には茶毒蛾の幼虫がいるので、麦わら帽子や長袖で防備しながら除草を開始。
炎天下の中、用意された冷茶でのどを潤す。オギノエンファームでとれた新茶のまろやかさと、吹き抜ける風に、しばし暑さを忘れる。
除草した草はトラックに積んで、やぎと羊に与える。やぎはどんな草でもこだわり無く食べる。一方、羊のほうは岩のように動かない。
荻野さんは「ヒツジは暑さに弱いんです。モノを食べると余計に体温が上がってしまうので、じっとしています。夕方になれば動き出しますよ」と語った。
昼食は自家製の手打ちうどん。うどんをご馳走になりながらビデオ「農薬・光と影」を見る。TVE Japanが、発展途上国に日本の農薬惨禍を紹介するためにつくったものだ。
父親を農薬禍で亡くした荻野さんは、番組の中で農薬の怖さを訴える。「農薬をまくほど、害虫はへるどころかかえって増えてしまう」「日本の農村は相互監視社会。どれだけ農薬をまいてどれだけきれいにしたか、隣の畑を監視してきた」。
農薬散布の結果、日本人のPCBの体内蓄積量は、欧米人の5倍から16倍にもなった。農作業に初参加した高校生は、大きくうなずきながら聞き入っていた。
午後も引き続き除草作業。3区画分の茶畑がきれいになった。
夕食は豚のバーベキューと地ビールを楽しんだ。プロジェクトのメンバーたちは作業の疲れも忘れ、大いに食べ、飲み、議論した。「食の安全」が揺らいでいる今、「オギノエンファーム」の試みに学ぶことは多い。
