対人地雷禁止に向け更なる取組を オタワ条約成立から10年 記念講演
7月21日、対人地雷全面禁止をうたったオタワ条約成立から10年経ったことを記念して、日赤会館でイベントが行われた。主催は地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)。
記念講演として、ウガンダから来日したマーガレット・A・オレクさんが、サバイバー(生存者)としての体験を語った。マーガレットさんは9年前のクリスマスの日、バスで帰郷する途中に対戦車地雷によって右足を失った。
「(地雷の)爆発直後、反乱軍が攻撃してきました。逃げようとした時、初めて足がないことに気づきました。現実を受け止めるまでには時間がかかりました」
彼女は現在、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)の国際大使として活躍するとともに、同じ被害者を励ます活動で世界を飛び回っている。
「被害者には、ケガの治療はあっても、心のケアはありません。人生を諦めて酒におぼれる人もいます。負傷した女性は家族から捨てられます」と、厳しい現実を語る。
一方で、被害を受けた当事者どうしが勇気づけたり、相談しあう仕組みが効果をあげていると報告。笑顔で語るマーガレットさんのパワフルな訴えに、参加者は終始聞き入っていた。
続いてJCBL運営委員の清水俊弘さんと目加田説子さんが、JCBLの10年の活動を振り返った。
「オタワ条約に調印していても批准していない国や、米・ロ・中のように、そもそも加入していない国もあります。まだまだ対人地雷禁止にむけてやることはたくさんあります」
今後の課題の一つとして、不発弾が地雷化するクラスター爆弾の禁止にむけたキャンペーンを強めていくことが提起された。
