戦争報道で真実を伝えたい

 7月11日から22日、名古屋国際センターにて「地球の上に生きる2007」DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展が開催された。

 ここ1年間に世界55ヶ国から6000点の写真が寄せられ、そのうち大賞受賞作品50点が展示された。

 第1位の作品は、イラクでの米軍夜間パトロールの惨劇を写したもの。目の前で米軍に両親を殺され、血まみれになりながら恐怖に怯えて泣き叫ぶ少女。その姿に、見る者はしばらく立ちつくしてしまう。

 他にも戦争、人間の命をテーマにした重厚な作品が並び、来場者を惹き付けてやまなかった。

 14日は、「戦争報道と日本の〝いま〟〜フォトジャーナリストの現場から」と題して豊田直巳さんが講演。台風が接近する悪天候にもかかわらず、多くの参加者がつめかけた。

 豊田さんは、91年の湾岸戦争のきっかけとなった油まみれの鳥の映像・ナイラの証言について「これらはみなアメリカの大手CM会社が画策した『やらせ』だった。その後またもや米国は、存在しない大量破壊兵器を理由にイラクを攻撃した」と批判。

 「日本の自衛隊派遣が、本当にイラクの人々のためになったのか」と問いかけ、取材したイラク・サマワでの様子を紹介。自衛隊の「人道支援」がイラク市民にとっては、むしろ足手まといになっていたと報告した。

 最後に「フォトジャーナリストの使命は、権力に抗してマス・メディアが報道しない〝真実〟を伝えることです」と締めくくった。