くぬぎ山学習会「産廃銀座のヤマはいま…」 報告
住民運動が産廃焼却の煙を止めた
7月8日、所沢市・下富地区集会所で、グリーンアクションさいたま主催の学習会「産廃銀座のヤマはいま…」が行われた。ダイオキシン汚染が最もひどかった頃から反対運動に携わっていた人々や、ふじみ野市の障がい者グループ「とんぼの会」も加わり、約30人が集まった。
司会の熊野風山さんが主催者挨拶。「現在、くぬぎ山では落ち葉堆肥で作物を作っています。カブトムシも多く、自然に親しめる場所になっています。しかし10年前は『日本一のダイオキシン汚染地帯』といわれたところでした。くぬぎ山の歴史を振り返り、いかにこの自然を守ることが大事かを考えましょう」。
97年に放送された「ザ・スクープ」(テレビ朝日)の録画ビデオの上映が始まる。黒煙が覆うくぬぎ山の上空映像、健康被害を訴える所沢住民、責任の所在をたらいまわしにする行政の姿勢などが映し出される。「煙をとめよう!ダイオキシン・ノー!」の声をあげるに至った経緯が、あらためて思い起こされた。
運動の結果、20社あった産廃業者は全て焼却を止めた。その後ゴミ問題は、焼却炉の「大規模化」による解決に進んだ。
埼玉県寄居町にある「彩の国資源循環工場」の調査活動をしている原田正裕さんは、「循環工場ではありとあらゆるゴミを大量に集め、ガス化熔融炉で溶かしている。施設の周りでは、鉛などの有害物質の流出が大問題になっている」と報告した。
最後に、地元住民の渋木幸子さんが「多くの皆さんの力でくぬぎ山は大きく変わりました。これからもゴミを出さない努力をしていきましょう」と締めくくった。
学習会の後は、くぬぎ山の林で「バーベキュー&音楽の夕べ」だ。ヒグラシの鳴き声が聞こえる。手製のかまどに鉄板を置き焼きそばをつくる。お腹が膨れたところで、とんぼの会が編成する合唱団と、にわか編成のリコーダートリオの合奏。林の中での演奏を参加者は楽しんでいた。
