7月7日・七夕の日、高尾山で夜の山歩きを楽しもうと、虔十の会によるナイトハイクが行われた。

 土砂降りの雨も止み、雲の切れ間から陽が射す頃、ツリーハウスに続々と人が集まってきた。ツリーハウスのデッキには七夕イベントとして大きな竹笹を用意。各人が短冊に願いごとを書いて笹に吊るす。夕食は屋根の上やデッキなど思い思いの場所で楽しむ。

ツリーハウスで夕食

 日が暮れる18時半頃、ナイトハイクに出発。参加者は「夜に山を歩くなんて滅多に体験できない!」と少し興奮気味だ。

 日影沢林道沿いに沢道を登り、川辺で耳をすます。思いもかけない豊かなせせらぎの音が聞こえ、驚きの声があがる。

 ガイドの坂田昌子さんが「普段の都会生活では、いかに目の情報だけにたより、耳など他の五感を使っていないか分かりますか」と問いかける。皆、うなずきながら鈴のような川の音にうっとりしている。

 小仏城山山頂付近で、辺りは真っ暗闇となった。あいにくの曇り空で星を見ることはできなかったが、淡い光を灯した蛍がふわりと飛ぶ。高尾山の粋な計らいにみんな大喜びだ。

 夜風に吹かれながら、「町では蛍が飛んでいても見えないくらい明るいよね」「あんなに明るくする必要があるのかな」と話し込む。夜行性動物にとって車のライトや騒音は脅威だ。高尾山に生息する貴重なムササビがいなくなってしまう可能性も高い。

 「人工の光が生態系に及ぼす影響も考える必要がある」と話しながら下山。解散後、車に乗って駅へ向かった参加者は、国道20号に出ると「明るすぎる!」と声を上げていた。