1247号1面
 

CONTENTS

  Topics 

・エコラボキャンプ・イン・高尾山  涼風をかんじながら人とゆるやかにつながる(1面)

  巨大公共事業による乱開発と税金の無駄遣い。切迫するエネルギー問題と原発増設の動き。日米軍事一体化で強化される米軍基地。格差の拡大と福祉の切捨て…。私たちの周りには、様々な問題が山積みです。なにより深刻なのは、温暖化によって地球の生態系そのものが急速に破壊されていることです。進行する事態の余りの大きさに、巨大な壁を目の前にして立ち尽くす気持ちになる人も多いでしょう。しかし、様々な場所で様々な仲間たちが、未来を自らの手で作り出す新しい取り組みを始めています。高尾山で、くぬぎ山で、六ヶ所村で…。そしていまだ私たちが知らない場所で、悩みながらも新しい未来を考えている人たちがきっといるはずです。手をこまねいていないで、もっとたくさんの仲間たちの声を聞き、行動を知ることができる磁場のような空間を作り出したい! それがECOLABO CAMPのコンセプトです。8月11、12日の2日間、高尾の豊かな自然の中で、同じ時間と空間を共有することで、普段はそれぞれの場でそれぞれの課題に取り組んでいる人たちが交流します。情報の交換だけにとどまらない、ゆるやかでしなやかだけれども、とても強い絆が生まれると思います。

 

  Activity 

・「愛のあるまちづくり」に挑戦したい  埼玉・ふじみ野市市議会議員 おがわ愛子 (2面)

 埼玉県ふじみ野市では今年4月、県議会議員選挙と市議会選挙が相次いで行われた。おがわ愛子さんは、環境や人権をテーマに地元でボランティア活動を続けてきた。周囲の声に押されて4月22日投票の市議会議員選挙に立候補し678票を獲得したが、惜しくも落選。ところが埼玉県議に当選した近藤善則氏が買収容疑で逮捕・起訴され、近藤氏から現金を受け取ったふじみ野市議3名は議員を辞職した。繰り上げ当選により、晴れて議員となったおがわ愛子さんに話を聞いた。

 

・原子力の村に菜の花を咲かせたい 地球に優しい地産地消の試み
  NPO法人東海村菜の花エコプラン
 (3面)

 日本で最初に商業用原子炉が稼動した茨城県那珂郡東海村。この村で昨年、「NPO法人東海村菜の花エコプラン」が設立された。菜の花を栽培して菜種油を搾り、さらに廃油をバイオディーゼル燃料(BDF)にして活用するプロジェクトだ。

 

  Reports

 ・六ヶ所を止めるにはSTOP大量消費
 アースデイ六ヶ所

・イラクは混乱のきわみ
 劣化ウラン弾とイラクのいま・2007

・「慰霊の日」に反戦を誓う
 第24回国際反戦沖縄集会 他

  Interview

・ 若者の夢を育む「持続可能な福祉社会」を(6-8面) 広井良典

 年金問題は日本の社会保障政策を根底から揺るがしている。格差は拡大しているが、地球環境の危機が切迫するなかで、もはや経済成長を前提とした処方箋は無力だ。環境と福祉を一体に考え、「持続可能な福祉社会」を提唱する千葉大学法経学部教授の広井良典さんに聞いた。

 

  Review

・映評『俺は、君のためにこそ死ににいく』(新城卓監督作品)
  特攻に至る歴史的経緯は何一つ語られていなかった

・書評『あゝ祖国よ恋人よ』(上原良司 信濃毎日新聞社)
  日本の敗北と自由の勝利を確信して散った特攻隊員  (9面)

  International

・世界に広がる劣化ウラン弾禁止の声 被害実態の把握が必要だ(10面)

 5月14〜15日、ベルギー・ブリュッセルにあるEU議会のロビー・ギャラリーで、フォトジャーナリスト豊田直巳さんの写真展『ウラン兵器の人的被害』が行われた。EU議会の会派「緑派」・「欧州自由同盟」とICBUW(劣化ウラン兵器禁止を求める国際連合)の共催による企画に招かれた豊田さんに話を聞いた。

 

  Close Up

・コムスンは「困った時の神頼み」だった
 「介護ボランティア」制度では解決しない  
(11面)                                        保科湘子(30代 社会福祉協議会職員)

 大手介護事業者コムスンの不正保険請求が発覚した。これまで親会社グッドウィルやコムスン幹部は、介護現場に過大な営業ノルマを課してきた。福祉を金儲けの手段のように考えているコムスンの経営体質は徹底して批判されるべきだ。しかし、問題はコムスンに限らない。日本の介護保険制度自体が揺らいでいる。私は、介護保険制度が開始された年から介護保険業務に関わった。現在はボランティアの相談業務に従事している。福祉の現場から感じたことを書いてみたい。