埼玉県寄居町にある敷地内調節池周辺で4月1日、桜の調査が行われた。
 調査を行ったのは地元の環境保護団体「彩の国資源循環工場と環境を考える広場」と「グリーンアクションさいたま」のスタッフ10数名。
 桜を指標植物に指定して全国各地の環境調査をする「サクラ調査ネットワーク」の一環で、資源循環工場は今年が2回目だ。
 昨年度の調査結果は「ひろば」のスタッフによって循環工場を監督している環境整備センターに伝えられた。
 情報公開と住民監視を原則としているセンターでは、この環境調査を歓迎し、調査対象に指定された桜の木に「桜調査対象樹木」の看板を設置している。
 以降、この桜の調査活動は循環工場公認となっている。
 循環工場のある寄居町の三ヶ山地区では住民のボランティアで工場敷地内の緑化に取り組んでおり、調査対象の桜の木もその一環で植えられた。
 この日、桜はちょうど八分咲きで、調査にとっては最高のタイミングだ。人々がお花見を楽しんでいる合間をぬってカウントした。
 調査対象は昨年と同様の調整池周辺に植えられた桜の中の8本だ。
 今年は「ひろば」の提案で、比較調査として工場付近の高台にある「鉢方配水池」付近の桜も調査対象に加えた。
 参加者は3人ずつのグループに分かれ、それぞれの樹木毎に平均1000個の桜の花を調べ、花弁や雄しべ、雌しべに異常のある花の数をカウントした。
 前の年の秋の平均気温が高かったため、今年の桜の異常率は全国的に昨年に比べて少ないようだ。循環工場周辺でも、異常な花の発生率は昨年に比べると約10分の1程度だった。
 しかし高台にある「鉢方配水池」付近の桜に比べると、循環工場施設内の桜のほとんどが高い異常率を示しており、多いものでは3倍以上になっていた。
 循環工場では昨年の秋、サーマルリサイクル施設が本格稼動した直後に重金属の流出事故が発生した。これらが桜をはじめとする施設内の植物の生態に影響を与えている可能性が考えられる。
 来年以降も調査は継続していく予定だ。
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